この記事は全3回シリーズの第3回です。
3回にわたってお話ししてきました。
最後に、一番大切なことをお伝えします。
「やめる・続ける、どちらが正解?」
よく聞かれます。
答えは——どちらでもいいです。
大切なのは「やめる」か「続ける」かではなく、その決断を誰がしたかです。
お母さんが「やめなさい」と言ってやめるのか、子ども自身が「やめる」と決めてやめるのか…。
結果は同じ『やめる』でも、それが自分の決断かどうかで、子どもの自信の育ち方が変わってきます。
一緒に考えるパートナーになる
アドラー心理学の「課題の分離」に戻りましょう。
習い事を続けるかどうかは、子どもの課題です。
でも親としてできることがあります。
それは、一緒に考えるパートナーになることです。
「やめてもいいよ。ただ、やめてどうしたい?」
「続けるとしたら、何があったら楽しくなりそう?」
答えを押しつけるのではなく、子ども自身が考える機会を与える。
これがアドラーの言う「勇気づけ」の姿勢です。
「そんな丁寧に話し合う余裕がない!」という日もありますよね。
わかります。
でも「どうしたい?」の一言だけでも、子どもの考える力を育てます。
三男の話
もう一度、三男の話に戻らせてください。
彼が「これだけは受けさせて」と言ってきたとき、私はすぐにOKしませんでした。
「本当にやる気があるの?」「続けられるの?」
そう確認しました。
彼は真剣な顔で「やる」と言いました。
だから私は信じてみることにしました。
毎日15分、ネイティブと話し続けた半年間——最初はおぼつかなかった英語が、気づけば家族も舌を巻くほど流暢になっていました。
英文科に進学し、今は自分でスクールを開く。
誰かに与えられた道ではなく、自分で見つけ、自分で切り開いた道です。
あのとき「本当にやる気があるの?」と確認したことで、彼自身が「やる」と覚悟を決めた。
その一言が、彼の人生を動かしたのかもしれないと、今では思っています。
お母さんにできる、一番のこと
お母さんがしてあげられる一番のことは——
完璧なスケジュールを組むことでも、たくさんの習い事を与えることでもなく、
子どもが「これだ」と言ってきたとき、ちゃんと聞いてあげること。
そして「この子なら大丈夫」と、どんと構えていることかもしれません。
「どんと構える」なんて言いますが、実際は内心ドキドキしながら見守っている——それがお母さんというものですよね。
でもそのドキドキを顔に出さずに「大丈夫だよ」と言える姿が、子どもの背中を押します。
「やめたい」は、大切なメッセージ
「習い事をやめたい」と言い出した日は、実は子どもが自分の気持ちを伝えてくれた大切な日です。
「なんで?せっかくここまで続けたのに!」と言いたくなる気持ち、よくわかります。
でもその言葉の奥に「自分の気持ちを伝えた」という行動がある。
その言葉を、どうかそっと受け取ってあげてください。
お母さんが焦らなくても、子どもはちゃんと、自分の道を見つけていけます😊
仕組みで子育てをラクに——次回も一緒に考えていきましょう。

