この記事は全3回シリーズの第1回です。
ちょっと聞かせてください。
最後に「何もしない時間」を過ごしたのは、いつですか?
誰かのために動くのではなく、家事でも育児でもなく、ただ、自分のためだけに使った時間。
「……思い出せない」
そんなあなたに、今日はこの話を届けたいと思います。
私が何度も「強制終了」した話
6人の子育てをしてきた私は、何度も寝込みました。
ぎっくり腰。
子どもの看病をしていたらインフルエンザが移った。
過労でバテた。
「強制終了」が、何度もありました(笑えない)。
毎回「なんでこんなタイミングで……」と思うのですが、今振り返ると、あれは全部「これ以上やると危ないよ」という身体からのサインだったんだと思います。
私が寝込むと家族も困ります。
ご飯は出ない、洗濯は止まる、家の中が静かにカオスになる(笑)。
「お母さんが倒れると、家族全員が困る」——これを身をもって何度も証明してきました。
そして正直に言うと——今でもたまに無理して寝込むことがあります(笑)。
なかなか傾向性は変わらないものですね。
「休むのが下手なお母さん」の代表として、今日はこの話を書いています。
飛行機のアナウンスが教えてくれること
飛行機に乗ると、離陸前に必ずこんなアナウンスがあります。
「緊急時には、まずご自身の酸素マスクを着用してから、お子様をお助けください」
最初にこれを聞いたとき、「え、子どもより自分を先に?」と違和感を覚えた方も多いはず。
でも、これは真実をついています。
自分が倒れたら、誰も助けられない。
お母さんが笑顔でいることが、子どもにとって最大の安心なのです。
これ、飛行機の話だけじゃなく、子育て全般に言えることだと思いませんか?
頑張り屋ほど、ある日突然動けなくなる
ポジティブ心理学の研究では、こんな結果があります。
「燃え尽き症候群(バーンアウト)」は、頑張り屋ほど陥りやすい。
毎日全力で走り続けると、ある日突然、動けなくなる。
疲れているのに眠れない。
イライラが止まらない。
子どもに優しくできない自分が嫌になる——
これは意志の弱さでも、お母さん失格でもありません。
ただの、エネルギー切れです。
スマホだって、充電しなければ動かない。
お母さんも同じです。
「充電もせずにフル稼働し続けるスマホ」——そんな無茶な使い方、スマホにはしませんよね(笑)。
でもお母さん自身には、平気でやってしまう…。
「休みたい」を押し込めると、どうなるか
ユング心理学では「シャドウ(影)」という概念があります。
押し込めた感情や欲求は、消えるのではなく、影として蓄積される。
「休みたい」「自分の時間がほしい」という気持ちを「お母さんだからダメ」と抑え込み続けると——
いつかそのシャドウが、イライラや無気力という形で表に出てくる。
「なんで私、こんなにイライラするんだろう」と悩んでいるお母さん。
もしかしたら、長い間押し込めてきた「休みたい」が、形を変えて出てきているだけかもしれません。
休むことは、わがままではありません。
充電することは、家族への愛情表現のひとつです。
私が何度も強制終了させられてきた経験から、これだけは断言できます。
次回は「休む罪悪感」を手放す方法についてお話しします。

