前回、6人の子どもたちの宿題事情がバラバラだったという話をしました。
今回は、そのなかでも特に「宿題をやらない子」だった四男との関わり方をお話しします。
四男が小学生だった頃、私は毎日のように時計を見ていました。
夕方5時。
「そろそろ宿題やったかな?」
夕飯の準備をしながら様子を見に行くと、宿題ではなくスマホでマンガを読んでいる…。
6時。
「宿題は?」
「あとで」
7時。
「本当にやるの?」
「今やろうと思ってた」
そんなやり取りを繰り返しているうちに、気づけば夜になっていることも珍しくありませんでした。
長男や次男の時にはあまり経験しなかったことだったので、私は本気で悩みました。
「どうしたら宿題をやるようになるんだろう」
「私の関わり方が悪いのかな」
そんなことばかり考えていた時期があります。
今回は、私が実際に試したことと、その結果どうなったのかをお話ししたいと思います。
まず試したのは「声かけ」だった
子どもが宿題をやらないとき、最初に多くのお母さんがやることといえば、声かけですよね。
私もそうでした。
「宿題やった?」
「宿題は?」
「もう宿題やりなさい」
「もう寝る時間になっちゃったよ!」
最初は優しく、だんだん語気が強くなってしまう。
そのパターンを何度繰り返したかわかりません。
でも四男には、声かけはほとんど効きませんでした。
「わかってる」「あとでやる」「今やろうと思ってた」
——その三言をひたすら繰り返すだけ。
子どもが宿題をやるより先に、私のほうが疲れてしまう日々でした。
一緒に横についてみた
次に試したのは、「一緒に横についてやる」という方法です。
宿題のやる気が出ない子には、隣に親がいるだけで安心して取り組めることがある——そんな話を読んだことがあって、やってみました。
確かに、私が横にいると四男は宿題を始めました。
でも、それは「自分からやろうとしている」というより「お母さんがいるからしかたなくやっている」という感じで。
私が少し席を外すと、すぐに手が止まる。
結局、私がつきっきりでいる間だけ宿題が進む、という状態が続きました。
これは正直、私にとってもかなりしんどかったです。
夕飯の準備もしながら、四男の宿題にも付き合いながら——毎日クタクタでした。
中学に上がったら、もう手が届かなくなった
小学校の間はまだ良かったのです。
宿題の内容もわかるし、どの教科が出ているかも把握できる。
でも四男が中学に上がると、状況が一変しました。
教科も増えて、内容も難しくなって、私には教えることができなくなってきました。
それだけじゃなく、どんな宿題が出ているのかすら、わからなくなってくる。
子どもが宿題をやっているのかやっていないのか、親には見えなくなるのです。
「宿題やった?」と聞いても「やった」と言われたら、それ以上確認する手段がない。
そのうち、聞くことで親子関係がギクシャクしそうなので、聞くのをやめた時期もありました。
やらせようとした時間は、何だったんだろう
小学校の頃、あんなに毎日声をかけて、横についてやらせて、それでも結局「自分からやる子」にはならなかった。
子どもの宿題に、親はどこまで関わればいいのか。
声かけをやめたらどうなるのか。
そもそも、宿題をやらないとどうなるのか。
「このまま宿題をやらないことが平気になって成長して、将来いい加減な人間になったらどうしよう」
と本気で心配していました。
でも、子育てを振り返って思うのは、親が心配していた未来と、実際の未来は案外違うということです。
毎日息子と宿題バトルをしていたというお母さんに先日会いましたが、息子さんももう大学生になって、やりたいことを見つけて、「将来は海外で仕事をしたい」と言っているそうです。
立派に育った息子を見て、「私何で、あの頃あんなに躍起になっていたんだろう?」と言っていました。
同じ悩みを持つお母さんへ
毎日「宿題やったの?」と声をかけながら、疲れ果てているお母さんへ。
あなただけじゃありません。
6人育てた私も、同じように悩んで、試して、失敗して、また試しました。
子どもが自分から動くようになるまでには、時間がかかります。
でもその時間は、必ず何かを育てています。
焦らなくて大丈夫。
今日も子どものことを考えているあなたは、 それだけで十分いいお母さんです。
