※この記事は全3回シリーズの第1回です。
今日は、少し反省を込めた話をします。
「子どもが困っているのに、気づいてあげられなかった」
——そんな経験は、ありませんか?
同じクラスのお母さんから聞いた話
ある日、同じクラスのお母さんから連絡が来ました。
「クラスの様子、知ってますか?最近ちょっと殺伐としていて……」
……知りませんでした。
クラス全体が、二つの派閥に分かれて対立していたそうです。
毎日顔を合わせているわが子から、一切聞いていなかった話でした。
急いで子どもに聞いてみると——
「そうなんだよ。クラスの男子が2つに分かれて喧嘩しててさ。どっちにも友達がいるから、どっちの味方もできなくて」
あっさりと話してくれました。
「なんで言わなかったの?」と聞くと、子どもはこう答えました。
「お母さん、忙しそうだったから」
……この一言が、胸に刺さりました。
子どもは「言わない」という選択をしていた
子どもはウソをついていたわけではありません。
聞かれれば話してくれた。でも、自分から言わなかった。
「お母さんに心配かけたくない」
「忙しそうだから」
「言っても仕方ない」
——そういう気持ちが積み重なって、「言わない」という選択をしていたのかもしれません。
6人育ててきた私ですが、正直に言うと——子育ての忙しさにかまけて、子どもの変化に気づけていなかった時期がありました。
毎日顔を合わせているのに、「元気そうだから大丈夫」と思い込んでいた。
「元気そうに見える」と「本当に大丈夫」は、必ずしも同じではない。
子どもは、特に高学年になると、自分の感情を上手に隠すようになります。
小学校高学年の人間関係は、意外と複雑
小学校高学年になると、子どもの人間関係は一気に複雑になります。
グループができる。
派閥ができる。
誰かが仲間外れになる。
友達の友達が敵になる——。
「どっちの味方もできない」という状況は、大人でも難しい。
それを小学生の息子が一人で抱えていた。
アドラー心理学より
「子どもの問題行動や沈黙には、必ず目的がある」——言わないことで、親を守ろうとしていることがある。
「言わない子ども」が問題なのではなく、「言えない空気を作っていたかもしれない親」として、私は少し反省しました。
「聞かなかった私」への気づき
同じクラスのお母さんから教えてもらわなければ、気づかないままだったかもしれません。
「子どもが何も言わないから大丈夫」ではなく、「何も言わないのはなぜだろう」と考えることが大切だったと、今は思います。
次回は、子どもが「言わない」理由と、どうすれば話してくれるようになるかをお伝えします。
