子どもの「困らせる行動」が消えた理由——解決策は「やめさせること」ではなかった

子育ての気づき

子どもの困らせる行動に、頭を抱えているお母さんは少なくありません。

「何度言ってもやめてくれない」
「どうしてこんなことするの?」
——そう感じるたびに、疲れてしまいますよね。


でも実は、その行動をやめさせようとすることが、解決から遠ざかる原因になっていることがあります。


仮病で学校をしょっちゅう休んでいた娘さんの本音は、「ママと一緒にいたいから」だった——あるお母さんの体験談です。

「そんなこと言われたら、泣くしかないじゃないですか」と、そのお母さんは笑いながら話してくれました。


最初にやったこと

「ママと一緒にいたい」という本音を知ったそのお母さんは、学校に行かせることより先に、一つのことを変えました。

休みの日に、子どもと一緒に過ごす時間を意識的に作るようにしたのです。

一緒に散歩に行く。クッキーを焼く。

特別なことは何もしない、ただ一緒にいる時間。


「え、それだけ?」と思われるかもしれませんが、驚くほど効果があったのです。

それまで毎週のように続いていた仮病が、ぱったりなくなりました。

怒ることも、言い聞かせることも、特別なことは何もしていない。

ただ、一緒にいる時間を作っただけ。


それなのに、子どもが変わった。

「一緒にいるだけ」で解決してしまった。


なぜ「一緒にいるだけ」で解決したのか

ここが、子育ての面白いところです。

問題を「なくす」のではなく、問題が生まれた「理由」を満たす。

それだけで、子どもは自然と変わっていきました。


仮病というのは、娘さんにとっての「ママを呼ぶ方法」でした。

他に方法を知らなかっただけ、とも言えます。


でも「一緒にいる時間」が定期的に生まれると、娘さんの中で何かが満たされていった。

「学校を休まなくても、ママはちゃんと一緒にいてくれる」という安心感が育ったのです。

ポジティブ心理学より
人は「つながり」を感じるとき、最も安心して行動できる。
子どもにとって親との時間は、心の安全基地になる。

「安全基地」という言葉、素敵ですよね。

子どもにとって親は、帰ってこられる場所。

その場所がしっかりあると感じられると、子どもは外の世界へ安心して出ていけるのです。


「子どもを変えよう」としていませんでしたか?

お子さんの困らせる行動に悩んでいるとき…

「どうしたらやめさせられるか」「どうしたら言うことを聞いてくれるか」——

ほとんどの場合、「子どもを変えること」を考えているものです。


気持ちはよくわかります。

でも、子どもを変えようとするアプローチは、たいてい消耗戦になります。


言っても言っても変わらない、怒っても怒っても繰り返す——

その繰り返しに疲れ果てるのは、たいていお母さんの方です。

前述のお母さん取り組んだのは、「子どもを変えようとするのではなく、子どもが変わりたくなる環境を作る」ということでした。


環境を変えると、子どもは自然と変わる

「環境を変える」というと大げさに聞こえますが、やることはシンプルです。

週末に30分だけ、スマホを置いて子どもと過ごす。

それだけでも立派な「環境づくり」です。


「散歩」でも「クッキー作り」でも「ただ並んでテレビを見るだけ」でもいい。

内容より、「ママは私のためにここにいる」と感じられることが大切なのです。


子どもは驚くほど敏感です。

「一緒にいるけど、ずっとスマホを見ているお母さん」と「スマホを置いて自分の話を聞いてくれるお母さん」の違いを、ちゃんと感じ取っています。

(耳が痛い方、私も含めてです💦💦)


今日からできること

あなたのお子さんが今、困らせる行動をしているとしたら——

「やめさせよう」より先に、こう問いかけてみてください。
「この子は今、何を満たしてほしいのだろう?」


答えが見つかったら、難しいことは何もしなくていい。

その「満たしてほしいもの」を、少しだけ意識して満たしてあげるだけでいい。

それだけで、子どもは驚くほど変わっていきます。


子どもを変えようとするより、ずっとラクで、ずっと効果的です😊


【この記事のまとめ】
子どもの困らせる行動を「やめさせよう」とするほど、かえってエスカレートしやすくなります。

その行動の裏には、子どもなりの「伝えたいこと」が必ず隠れています。

行動そのものではなく、その奥にある気持ちに目を向けることが、解決への近道でした。


「なんでこんなことするの」と感じたとき、少しだけ立ち止まってみてください。

その行動は、子どもがあなたに届けようとしているサインかもしれません。

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