「習い事、やめたい」
その一言を聞いた瞬間、どんな気持ちになりましたか?
「せっかく続けてきたのに」
「月謝がもったいない」
「この子の将来が心配」
——そう思ったとしたら、それはとても自然な反応です。
むしろ思わないお母さんの方が珍しい。
でも今日は、少しだけ立ち止まって考えてほしいことがあります。
幼稚園の頃、見た光景
私が以前、こんな光景を見たことがあります。
幼稚園の頃、ほとんど毎日習い事に通っている子がいました。
ピアノ、英語、スイミング、体操……
お母さんはいつも忙しそうで、少し疲れた顔をしていました。
「小さいうちに始めたほうがいい」その言葉を信じて、頑張っていたんだと思います。
愛情から来た行動です。
でも——本当にそうなのでしょうか。
その子が楽しそうだったかというと……正直、ちょっと大変そうでした。
「今日はスイミングだから急いで」と引っ張られながら、小さな体でついていく姿が、今でも記憶に残っています。
「誰の課題か?」を問う
アドラー心理学に「課題の分離」という考え方があります。
「これは誰の課題か?」を問う考え方です。
習い事を続けるかやめるか——それは本来、子ども自身の課題です。
でも多くのお母さんは、それをいつの間にか自分の課題として背負ってしまっています。
「やめさせたら、将来後悔させるかもしれない」
「続けさせないと、私がダメなお母さんになる」
——気づいていますか?
この不安は、子どものためではなく、お母さん自身の不安から来ているかもしれないということに。
これ、責めているわけではありません。
子どものことを真剣に考えているからこそ、自分の不安と子どもの課題が混ざってしまうのです。
「やめたい」と言われたとき、してはいけないこと
「やめたい」という言葉を聞いた時、まず親がしてはいけないのは——即座に説得しようとすることです。
「もう少し続けてみなさい」
「せっかくここまで頑張ったのに」
「あなたのために通わせてるのよ」
この言葉は、子どもに「自分の気持ちは聞いてもらえない」と感じさせます。
一度「聞いてもらえない」と感じた子どもは、次から気持ちを言わなくなります。
習い事の話だけでなく、もっと大切な悩みも——お母さんに言わなくなってしまうかもしれない。
「やめたい」の一言は、子どもが自分の気持ちを伝えてくれた大切な瞬間です。
その瞬間をどう受け取るかが、その後の親子関係に影響します。
「月謝がもったいない」問題
「月謝がもったいない」という気持ち、わかります😅
でも考えてみてください。
嫌々続けた習い事が身につくかというと
——なかなか難しい。
むしろ「あの習い事、嫌だった」という記憶だけが残ることも多い。
「もったいない」のは月謝だけではなく、子どもの時間とエネルギーも同じです。
好きではないことに使った時間より、自分が選んだことに使った時間の方が、何倍も価値があります。
まず、聞いてあげてください
「やめたい」と言われたとき、説得より先にすることがあります。
まず、聞いてあげてください。
「そっか、やめたいんだね。どうして?」
それだけでいい。答えを急がなくていい。
ただ聞く。
その一言が、子どもに「自分の気持ちは大切にされる」という感覚を与えます😊
【この記事のまとめ】
「やめたい」という言葉を聞いた瞬間、 親はつい反射的に反応してしまいます。
でも、その言葉の裏に 子どもの本当の気持ちが隠れていることがあります。
まず深呼吸して、 「そっか、やめたいんだね」と 受け取ってあげてください。
その一言が、子どもの心を 大きく動かすことがあります。

