この記事は全3回シリーズの第一回です。
「やめたい」
その一言を聞いた瞬間、どんな気持ちになりましたか?
「せっかく続けてきたのに」
「月謝がもったいない」
「この子の将来が心配」
——そう思ったとしたら、それはとても自然な反応です。
でも今日は、少しだけ立ち止まって考えてほしいことがあります。
私が以前、こんな光景を見たことがあります。
幼稚園の頃、ほとんど毎日習い事に通っている子がいました。
ピアノ、英語、スイミング、体操……
お母さんはいつも忙しそうで、少し疲れた顔をしていました。
「小さいうちに始めたほうがいい」
その言葉を信じて、頑張っていたんだと思います。
でも——本当にそうなのでしょうか。
アドラー心理学に「課題の分離」という考え方があります。
「これは誰の課題か?」を問う考え方です。
習い事を続けるかやめるか。
それは本来、子ども自身の課題です。
でも多くのお母さんは、それをいつの間にか自分の課題として背負ってしまっています。
「やめさせたら、将来後悔させるかもしれない」
「続けさせないと、私がダメなお母さんになる」
——気づいていますか?
この不安は、子どものためではなく、お母さん自身の不安から来ているかもしれないということに。
「やめたい」という言葉を聞いた時、まず親がしてはいけないのは即座に説得しようとすることです。
「もう少し続けてみなさい」
「せっかくここまで頑張ったのに」
この言葉は、子どもに「自分の気持ちは聞いてもらえない」と感じさせます。
では、どうすればいいのか——
次回は、「やめたい」の言葉の本当の意味と、子どもに聞くべきたった1つの質問についてお話しします。
