「やりたいこと」に気づいたら、次にすること——子育てで学んだ、小さく動く技術

子育ての気づき

※この記事は全3回シリーズの第2回です。

前回、「本当にやりたいことは、なんとかやっている」

というお話をしました。

では、気づいた後はどうすればいいのでしょう?


「できない」は本当に、できないのか?

7つの習慣に「主体的であること」という言葉があります。

状況に反応するのではなく、自分で選択する、ということです。


私がピアノの先生を探し続けたのも、「無理」という状況に反応するのをやめて、「どうすればできるか」を考え始めたからでした。

7つの習慣(コーヴィー)より
主体的な人は、自分の行動に責任を持つ。
「できない」ではなく「しない」「別の方法を選ぶ」という言葉を使う。

アドラー心理学でも、「人は変われないのではなく、変わらないことを選んでいる」と言います。


6人育てながら、ピアノを習い始めた話

私には子どもが6人います。

「ピアノを習いたい」と思ったのは、子育て真っ只中のころでした。
学生時代に習っていましたが、趣味で弾くだけでは物足りなくなっていたのです。


でも普通に考えたら、6人育てながら習い事をするなんて無理です(笑)。
時間もない、お金もない、体力もない。
「無理な理由」なら、いくらでも出てきます。


でもある日、こんなことを言われたのです。

「本当にやりたいことは、なんとかやっているものだよ」

お金と時間に余裕ができたらやろう、と思い続けていたピアノ。
でも、その「いつか」はいつまで待っても来ませんでした。


それに気づいたとき、動き始めました。

家から少し離れた場所でワンレッスン3,000円で教えてくれる先生を見つけました。

月に一度、3,000円。それならなんとかなりました。


発表会に出たら、世界が変わった

習い始めてしばらくすると、発表会の案内が来ました。

参加費は1万円。

「高い!」と思いましたが(笑)、目標ができたのでゲーム感覚でコツコツ貯めました。
これが意外と楽しかった。500円玉を見るたびに「発表会貯金」とつぶやきながら(笑)。


そして発表会当日。

大きな舞台で、皆からの視線をビシビシ感じながら弾きました。
緊張しすぎて、足が震えていたのは内緒です(笑)。

でも、終わったあとの達成感は格別でした。

同じ先生に習っているお子さんのママに、こう言われました。

「ピアノ弾けたなんて、びっくりしました!」


その発表会がきっかけで——なんと幼稚園の謝恩会でピアノ伴奏を頼まれることになったのです。

「月3,000円のレッスンを申し込む」という小さな一歩が、こんなところまでつながるとは、思ってもいませんでした。

一歩を踏み出すと、世界が変わる。

大げさではなく、本当にそう感じた出来事でした。


子育てでも同じです

子育てでも同じことが言えます。

「この子はやる気がない」と嘆く前に、「この子は今、何をやりたいのか」を観察してみてください。

ポジティブ心理学では、「強みを見つけて活かす」ということを大切にします。

子どもが今夢中になっていることの中に、その子の強みが隠れています。


叱る前に、まずそこを見てみる。それだけで、親も子もぐっとラクになります。

できない子なのではなく、別のやりたいことに一生懸命なだけかもしれない。

そう思うと、少し肩の力が抜けませんか?(笑)


まず「小さく動く」だけでいい

行動を変えるのは、大きなことでなくていい。

まず「今日、自分は何をやっているか」を書き出してみてください。


それがあなたの「本当にやりたいこと」のリストです。

ピアノでいえば、「先生を一人だけ検索してみる」それだけでいい。

子育てでいえば、「今日、子どもが夢中になっていることを一つメモする」それだけでいい。


小さく動く。ただそれだけが、世界を変えていきます。

次回は「この気づきと行動を、仕組みに変える方法」についてお話しします。

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