※この記事は全3回シリーズの第2回です。
前回、子どもがお母さんを困らせる行動には「本当の理由」があるというお話をしました。
仮病で学校を休む娘さんの本音は、「ママと一緒にいたいから」だった——というAさんの体験談でしたね。
「そんなこと言われたら、泣くしかないじゃないですか」という話でした(笑)。
では、気づいた後、どう行動を変えればいいのでしょう?
Aさんが最初にやったこと
「ママと一緒にいたい」という理由を知ったAさんは、学校に行かせることより先に、一つのことを変えました。
休みの日に、子どもと一緒に過ごす時間を意識的に作るようにしたのです。
一緒に散歩に行く。クッキーを焼く。
特別なことは何もしない、ただ一緒にいる時間。
「え、それだけ?」と思いますよね(笑)。
私も最初そう思いました。
でもこれが、驚くほど効果があったのです。
すると——仮病で休むことが、なくなりました。
なぜ「一緒にいるだけ」で解決したのか
ここが、子育ての面白いところです。
問題を「なくす」のではなく、問題が生まれた「理由」を満たす。
それだけで、子どもは自然と変わっていきました。
仮病というのは、娘さんにとっての「ママを呼ぶ方法」でした。
他に方法を知らなかっただけ、とも言えます。
でも「一緒にいる時間」が定期的に生まれると、娘さんの中で何かが満たされていった。
「学校を休まなくても、ママはちゃんと一緒にいてくれる」という安心感が育ったのです。
ポジティブ心理学より
人は「つながり」を感じるとき、最も安心して行動できる。
子どもにとって親との時間は、心の安全基地になる。
「安全基地」という言葉、素敵ですよね。
子どもにとって親は、帰ってこられる場所。
その場所がしっかりあると感じられると、子どもは外の世界へ安心して出ていけるのです。
「子どもを変えよう」としていませんでしたか?
ここで一つ、正直に振り返ってみてください。
お子さんの困らせる行動に悩んでいるとき、どんなことを考えていましたか?
「どうしたらやめさせられるか」「どうしたら言うことを聞いてくれるか」——
ほとんどの場合、「子どもを変えること」を考えていませんでしたか?
気持ちはよくわかります。だって困っているんですもの(笑)。
でも、子どもを変えようとするアプローチは、たいてい消耗戦になります。
言っても言っても変わらない、怒っても怒っても繰り返す——
その繰り返しに疲れ果てるのは、たいていお母さんの方です。
Aさんが気づいたのは、**「子どもを変えようとするのではなく、子どもが変わりたくなる環境を作る」**ということでした。
環境を変えると、子どもは自然と変わる
「環境を変える」というと大げさに聞こえますが、やることはシンプルです。
週末に30分だけ、スマホを置いて子どもと過ごす。
それだけでも立派な「環境づくり」です。
「散歩」でも「クッキー作り」でも「ただ並んでテレビを見るだけ」でもいい。
内容より、「ママは私のためにここにいる」と感じられることが大切なのです。
子どもは驚くほど敏感です。
「一緒にいるけど、ずっとスマホを見ているお母さん」と「スマホを置いて自分の話を聞いてくれるお母さん」の違いを、ちゃんと感じ取っています。
(耳が痛い方、私も含めてです(笑))
今日からできること
あなたのお子さんが今、困らせる行動をしているとしたら——
「やめさせよう」より先に、こう問いかけてみてください。
「この子は今、何を満たしてほしいのだろう?」
答えが見つかったら、難しいことは何もしなくていい。
その「満たしてほしいもの」を、少しだけ意識して満たしてあげるだけでいい。
それだけで、子どもは驚くほど変わっていきます。
子どもを変えようとするより、ずっとラクで、ずっと効果的です😊
次回は「この気づきを仕組みに変える方法」についてお話しします。

