子どもが「習い事やめたい」と言ったとき、やめる・続ける、どちらが正解?
よく聞かれます。
答えは——どちらでもいいです。
大切なのは「やめる」か「続ける」かではなく、その決断を誰がしたかです。
お母さんが「やめなさい」と言ってやめるのか、子ども自身が「やめる」と決めてやめるのか…。
結果は同じ『やめる』でも、それが自分の決断かどうかで、子どもの自信の育ち方が変わってきます。
一緒に考えるパートナーになる
アドラー心理学の「課題の分離」に戻りましょう。
習い事を続けるかどうかは、子どもの課題です。
でも親としてできることがあります。
それは、一緒に考えるパートナーになることです。
「やめてもいいよ。ただ、やめてどうしたい?」
「続けるとしたら、何があったら楽しくなりそう?」
答えを押しつけるのではなく、子ども自身が考える機会を与える。
これがアドラーの言う「勇気づけ」の姿勢です。
「そんな丁寧に話し合う余裕がない!」という日もありますよね。
わかります。
でも「どうしたい?」の一言だけでも、子どもの考える力を育てます。
次男の話
我が家の次男の話をします。
次男が中学生の頃、小学生から続けていた習字をやめたいと言ってきました。
習字の先生にもこっそり相談したのですが、先生からも「あの子はとてもいい字を書くから、やめてしまうのはもったいない」と言われ、心が動いていました。
私は「続けたほうがいいんじゃない?」と言いたいところを抑えて、「やめてどうしたい?」と聞いてみました。
次男は少し考えてから 「別のことをやってみたい」と言いました。
それが本音だったのです。
「やめたい」は終わりではなく、 次への入口だったのです。
私が「続けた方がいいよ」と言っていたら、 次男は自分で決めた実感を持てなかったかもしれません。
「どうしたい?」の一言が、 子ども自身に考えさせる機会になるのだと思います。
お母さんにできる、一番のこと
お母さんがしてあげられる一番のことは——
完璧なスケジュールを組むことでも、たくさんの習い事を与えることでもなく、
子どもが「これだ」と言ってきたとき、ちゃんと聞いてあげること。
そして「この子なら大丈夫」と、どんと構えていることかもしれません。
「どんと構える」なんて言いますが、実際は内心ドキドキしながら見守っている——それがお母さんというものですよね。
でもそのドキドキを顔に出さずに「大丈夫だよ」と言える姿が、子どもの背中を押します。
「やめたい」は、大切なメッセージ
「習い事をやめたい」と言い出した日は、実は子どもが自分の気持ちを伝えてくれた大切な日です。
「なんで?せっかくここまで続けたのに!」と言いたくなる気持ち、よくわかります。
でもその言葉の奥に「自分の気持ちを伝えた」という行動がある。
その言葉を、どうかそっと受け取ってあげてください。
お母さんが焦らなくても、子どもはちゃんと、自分の道を見つけていけます😊
【この記事のまとめ】
「やめたい」と言えた日は、 子どもが自分の気持ちを あなたに伝えてくれた日です。
それはとても勇気のいることです。
その言葉を受け取れたあなたは、 子どもにとって安心できる存在です。
やめることは、負けじゃない。
次に進むための、大切な一歩です。

