子どもの嘘、嘘をつく理由、嘘をつかない子の育て方——今日はそんなテーマを、6人育てた私の体験談からお話ししたいと思います。
6人育てて、「嘘をつかれて困った」記憶がほとんどない
実は私、6人の子育てを振り返ってみても、「嘘をつかれて本当に困った」という記憶がほとんどないのです。
もちろん、小さなごまかしはありました。
「宿題やった?」
「うん!」
——やってないじゃないか、というやつです😅
でも、人をだましたり、自分を守るために大きな嘘をついたりした記憶は、6人全員を振り返っても、ほとんど思い当たりません。
「どうして我が家では少なかったんだろう」
今日はそれを考えてみたいと思います。
一番多かった嘘は「大丈夫」という言葉だった
6人の子どもたちが一番よく使っていた「嘘」——それは
「大丈夫」
という言葉でした。
転んでも「大丈夫」。
学校で嫌なことがあっても「大丈夫」。
体調が悪そうでも「大丈夫」。
今思うと、あれは「嘘」というより、心配をかけたくなかったのかもしれません。
「お母さんを困らせたくない」「心配させたくない」という、子どもなりの優しさだったのかなと。
そう思うと、「大丈夫」という嘘は、むしろ微笑ましい気持ちになります。
家族をだます嘘が少なかった理由を考えてみた
6人それぞれ、性格は全然違いました。
宿題をやらない子。片付けが苦手な子。口数が少なくて何を考えているかわからない子。
でも、家族をだまそうとするような嘘は、思い出せない。
なぜだろう、と振り返ってみると——
我が家には「失敗してもいい」という空気があったのかもしれません。
もちろん私も怒ることもありました。でも私が怒ったのは、失敗したことではなく、隠されることの方でした。
だから、子どもが正直に話してくれた時は、内容がどんなに困ったことであっても、
「本当のことを言ってくれてありがとう」
と伝えることだけは、意識していたような気がします。
子どもはなぜ嘘をつくのか——心理学から考える
アドラー心理学では、人の行動には必ず「目的」があると考えます。
子どもが嘘をつく目的は、大きく分けると3つです。
目的① 怒られたくない、罰を避けたい
失敗を正直に言ったら怒られると学習している場合、嘘で自分を守ろうとします。
目的② 親を心配させたくない
「大丈夫」がこれにあたります。親への気遣いから生まれる嘘です。
目的③ 自分をよく見せたい
「宿題やった」のごまかしは、これが多い。怒られたくない気持ちと、認められたい気持ちが混ざっています。
つまり、子どもが嘘をつく時、その裏には必ず「理由」があります。
「嘘をついた」という行動だけを見るのではなく、「なぜ嘘をつかなければならなかったのか」を考えることが、解決への第一歩です。
「正直に話せる家庭」を作る3つの仕組み
我が家で意識していたことを振り返ると、3つの仕組みがあったように思います。
仕組み① 失敗を責めるより、正直に話したことを褒める
「なんでそんなことしたの!」より先に「話してくれてありがとう」を伝える。これだけで、子どもは「正直に言っても大丈夫なんだ」と学んでいきます。
仕組み② 親が完璧でなくていい空気を作る
親自身が「失敗した、やっちゃった」と笑って話せる家庭は、子どもも失敗を隠さなくなります。親の背中が一番の教科書です。
仕組み③ 怒る前に「話を最後まで聞く」ルールを作る
子どもが何か話し始めた時、途中で口を挟まず最後まで聞く。これが「話しても安全だ」という安心感につながります。
「嘘をつかない子に育てる方法」とは言えないけれど
我が家の子どもたちが嘘の少ない子に育ったのが、育て方なのか、子どもたちの性格なのか、今でもわかりません。
だから「こう育てれば嘘をつかなくなります」とは、自信を持っては言えません。
でも一つだけ、確かに思うことがあります。
子どもが安心して本当のことを話せる家庭でありたい。
それだけは、6人育て終えた今も、大切にしたいと思っています。
完璧な親でなくていい。怒ってしまう日があってもいい。
ただ、子どもが「この人には本当のことを言える」と思える存在で、いたいと思います。
この記事のまとめ
- 子どもの嘘には必ず「目的」がある(怒られたくない・心配させたくない・よく見せたい)
- 「なぜ嘘をついたか」を考えることが解決への第一歩
- 正直に話した時に「ありがとう」と伝えることで、子どもは安心して話せるようになる
- 失敗を責めるより、話してくれたことを褒める家庭の空気が大切
- 「嘘をつかない子」より「本当のことを話せる家庭」を目指す

