PTAが苦痛なのは「仕事」じゃなくて「人間関係」だった——6人分のPTAを乗り越えた話

ママの人間関係

6人の子どもを育ててきた私が、PTAについてリアルな体験談をお伝えします。


「今年のPTA役員、誰がやるの?」

シーン……。

全員が下を向く、あの独特の空気。体育館での役員決め。
誰も手を挙げない沈黙。時間だけが過ぎていく——

PTAほど、やる前から消耗するものはない😞



PTAが苦痛な本当の理由

正直なところ、PTAが苦痛な理由って、仕事の内容じゃないですよね。

コピー取りがしんどいわけじゃない。会議の議題がつらいわけじゃない。

人間関係が、しんどいんです。


気が合わない人との共同作業。
謎のヒエラルキー。
「去年はこうでした」という呪縛。
やたら仕切りたがるお母さん。
逆に何もしないお母さん。
全部が自分にのしかかってくる感覚…。

アドラー心理学では「人間の悩みはすべて、対人関係にある」と言われています。
PTAの悩みも例外なし。仕事そのものではなく、人との関わりがストレスの本質。


これ、わかっているだけで少し楽になりませんか?
「私がダメなんじゃなくて、人間関係が難しいのは当たり前なんだ」と。



「できません」と言ったもん勝ち問題

そして世の中には、「できません」と言ったもん勝ちという現実があります(笑)。

断った人は楽をして、引き受けた人に仕事が集中する。毎年同じ人が役員をやっている、なんてこともよくある話です。


「理不尽!」と思いますよね。私も思います。

ではなぜ「できません」と言える人と言えない人がいるのか——

ユング心理学では「断れない人は、優しいのではなく、断った後の『どう思われるか』が怖いだけかもしれない」と言われています。


「断ったら嫌われるかも」「陰で何か言われるかも」——その不安が、断れない理由の正体だったりします。



私が「できません」と言ってみた話

私も断るのが苦手でしたが、一度思い切って「できません」と言ったことがあります。

あまり深刻にならないように、「あ、その日は予定入っているので、申し訳ないけど欠席します」と言ってみました。


予定は特に入っていなかったのですが、勝手に「この日は1人でのんびりする予定」にしてしまいました。

だから「嘘」ではありません😅

すると相手の反応は——「あ、そうなんですね」とあっさりしたものでした。

断ることに対して、ちょっと深刻に考えすぎていたのかもしれない……とその時思いました。

最初はかなり緊張しますが、一度断ってみると、世界が変わるかもしれません😊



PTAを仕組みで乗り越える3つのコツ

では具体的に、どうすればPTAを乗り越えられるのか。
6人分のPTAをこなしてきた私が実践した方法をお伝えします。

コツ① 「関心の輪」と「影響の輪」を分ける

7つの習慣の「影響の輪と関心の輪を区別せよ」という考え方が、PTAにそのまま使えます。

PTAで自分がコントロールできないこと——誰が役員になるか、あのお母さんの態度、謎のルールや慣習。これ全部「関心の輪」です。
気になるけど、自分では変えられない。

「なんであの人はあんな態度なの?」と考え続けても、あの人は変わりません。
あなたが消耗するだけです。

一方「影響の輪」——自分がどう関わるか、どの仕事を引き受けるか、いつ「できません」と言うか。ここにだけエネルギーを使う。

これだけで、PTAのストレスは半分になります。


コツ② 「期間限定ミッション」と心の中で名付ける

「今年だけ」と決めたら、気持ちが楽になります。

7つの習慣では「終わりを思い描くことから始める」——終わりが見えると、人は頑張れると言われています。

カレンダーに「PTA終了」と書き込んでしまう。
それだけでゴールが見えて、走れます。


「先が見えない苦しさ」と「終わりが見えている苦しさ」は、まったく別物です。
「あと〇ヶ月」と思えるだけで、不思議と乗り越えられます。


コツ③ 「1人でいい、気が合う人を見つける」を目標にする

全員と仲良くしようとするから疲れる。
PTAの中で1人だけ「この人と話すのは楽しい」という人を見つける。

それだけで、PTAの空気がまるで変わります。私もこれで何度か救われました😊


PTAで出会った、大切な人

6人分のPTAをこなしてきた私が思うのは——PTAのトータル評価は五分五分でした(笑)。

面倒なことも、理不尽なことも、「なんで私だけ?」と思ったことも、たくさんあった。

でも——それだけじゃなかった。


三男が中学生のとき、PTAで一緒になったお母さんがいました。
最初は「また役員か……」と思っていたのに、気づいたら「このお母さん、いい人だな」と思っていました。

そのお母さんの子と我が家の三男坊は大学生になった今でも仲良しで、たまに一緒に食事しているようです。

子どもが友達と遊びに行っても、どんな家庭の子かわかっている安心感——これ、親としてはかなり大きいです。


PTAに参加したからこそ、あのお母さんに出会えたし、一緒に仕事をしたからこそ、人間的な魅力を知ることができた。
これは、本当によかったと思っています。

ポジティブ心理学では「意味づけ」——同じ経験でも、そこに「意味」を見つけられるかどうかで、人生の満足度が変わると言われています。

PTAを「ただの苦痛」として終わらせるか、「ここで出会いがあった」と意味づけするか。
どちらも同じ事実なのに、受け取り方ひとつで、全然違う経験になります。



末っ子の高校で見た、PTAの理想的な姿

この春、一番下の息子が高校に入学しました。

その学校のPTAは「やりたい人だけでやる」という方針。
入学前のアンケートにも「できない人、やりたくない人は、無理しなくていいですよ」と書かれており、選択肢に「事情があってできない」という項目がありました。

……感動しました🥲。

以前、中学校のPTAアンケートは——

①ぜひやりたい ②くじに当たったらやってもいい

の二択しかないという強気っぷりでした(笑)。

選択肢に「できない」がない。あの頃のアンケートと比べると、隔世の感があります。


面白いことに、強制されないと「やってもいいかな」という気持ちになるとお母さんたちも話していました。

強制されるから嫌になる。選べるから、やれる。

人間の心理って、そういうものなんですね。

すべての学校がこうなっていけばいいなと、心から思っています😊



「できません」は逃げではない

「断れない」のは優しさの証でもあります。

ただ、その優しさが自分を消耗させていては、本末転倒です。

自分を守ることも、家族を守ることにつながっています。

アドラー心理学の「課題の分離」——自分の課題と相手の課題を分けて考えることが、長く穏やかにPTAと付き合う秘訣です。

「できません」と言うことは、わがままではありません。立派な選択です。


PTAは法的には任意団体です。
入退会のあり方について、東京都PTA協議会の公式サイトも参考にしてみてください👇
東京都PTA協議会「PTA入退会のあり方」



この記事のまとめ

  • PTAが苦痛な理由は仕事ではなく「人間関係」——これを知るだけで少し楽になる
  • 「できません」と言えないのは優しさではなく「どう思われるか」が怖いから
  • 「関心の輪」と「影響の輪」を分けるだけでPTAのストレスは半分になる
  • 「期間限定ミッション」と名付けると終わりが見えて乗り越えられる
  • 1人だけ「気が合う人」を見つけるだけでPTAの空気が変わる
  • PTAで出会った人が大切な縁になることがある——トータルで五分五分、悪くない

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