※この記事は全3回シリーズの第1回です。
「うちの息子、お父さんと全く話さなくて。
何かあれば私が伝言役で…いつまで続くのか本当に心配で」——
こんな悩みを抱えているお母さん、実はとても多いです。
今日はまず、この状況を少し違う角度から見てみましょう。
中学生が親と話さなくなるのは、正常な発達
結論から言います。
中学生の息子さんがお父さんと話さなくなるのは、多くの場合、
異常なことでも問題でもありません。むしろ、正常な発達の証です。
思春期の男の子は「自分は何者か」を懸命に探している時期。
親、特に同性の父親は「乗り越えるべき存在」として無意識に意識されます。
反抗や無視は「自立への準備運動」なのです。
ユング心理学より
思春期は「自己同一性」を確立する重要な時期。
父親との心理的な距離を置くことは、
男の子が「父親とは別の自分」を形成するために必要なプロセス。
これを「分離・個体化」という。
「息子に無視されるお父さん」——
実はこれ、子供がちゃんと育っている証拠かもしれません。
嫌われているのではなく、「意識されている」のです。
無視できない存在は、そもそも無視しません(笑)。
お母さんが「伝言役」になってしまう理由
お母さんが伝言役になってしまうのも、自然な流れです。
男の子にとって、お母さんは「安全な存在」。
自立を目指しながらも、まだ完全には離れられない。
だからお母さんを通じて、お父さんとつながろうとするのです。
ただし、この状態が長く続くと、お父さんの存在感がどんどん薄くなっていきます。
それが本当の問題です。
アドラー心理学より
人は「つながり」の中で成長する。
父親との関係は、息子が社会に出たときの「男性関係の原型」になる。
父子関係の希薄化は、将来の人間関係に影響することがある。
次回は「では、お父さんはどう動けばいいのか」を具体的にお話しします。
