この記事は全3回シリーズの第一回です。
最後に「何もしない時間」を過ごしたのは、いつでしょうか?
誰かのために動くのではなく、 家事でも育児でもなく、
ただ、自分のためだけに使った時間。
「…思い出せない」
そんなあなたに、今日はこの話を届けたいと思います。
飛行機に乗ると、離陸前に必ずこんなアナウンスがあります。
「緊急時には、まずご自身の酸素マスクを着用してから、お子様をお助けください」
最初にこれを聞いたとき、 「え、子どもより自分を先に?」と違和感を覚えた方も多いはず。
でも、これは真実をついています。
自分が倒れたら、誰も助けられない。
お母さんが笑顔でいることが、子どもにとって最大の安心なのです。
ポジティブ心理学の研究では、こんな結果があります。
「燃え尽き症候群(バーンアウト)」は、頑張り屋ほど陥りやすい。
毎日全力で走り続けると、ある日突然、動けなくなる。
疲れているのに眠れない。 イライラが止まらない。
子どもに優しくできない自分が嫌になる。
これは意志の弱さでも、お母さん失格でもありません。
ただの、エネルギー切れです。
スマホだって、充電しなければ動かない。
お母さんも同じです。
ユング心理学では「シャドウ(影)」という概念があります。
押し込めた感情や欲求は、消えるのではなく、影として蓄積される。
「休みたい」「自分の時間がほしい」という気持ちを
「お母さんだからダメ」と抑え込み続けると——
いつかそのシャドウが、 イライラや無気力という形で表に出てくる。
休むことは、わがままではありません。 充電することは、家族への愛情表現のひとつです。
次回は、「休む罪悪感」を手放す視点についてお話しします。
