高校受験に失敗した子が、大学受験で挽回した話

子育ての仕組み

※この記事は全3回シリーズの第2回です。

前回、「人生はそんなに悪くも、良くもない」というモーパッサンの言葉をご紹介しました。

今回は、子育てを「トータルで見る」ことの大切さを、具体的なエピソードでお伝えします。


一部を切り取って、一喜一憂しない

高校受験で第一志望に落ちた子がいました。

仲の良い友達と一緒に受験し、友達だけが合格しました。


そのとき、落ちた子のお母さんはひどく落ち込んだそうです。
「うちの子は、合格した友達よりも勉強ができなかったんだ……」
「将来が心配……」と。


お母さんの気持ち、よくわかります。
我が子が悔しい思いをしている姿を見るのは、自分が落ちるより辛いですよね…。


でも、その子は悔しさをバネにして大学受験で猛勉強しました。

結果——難関国公立大学に、現役で合格しました。

高校受験の「不合格」は、人生の失敗ではなかった。
それはただ、花が咲くタイミングが少し違っただけでした。


「合格」が必ずしも正解ではない話

逆のケースもあります。

東京の「御三家」と呼ばれる超難関高校に進学した子がいました。
模試もS判定、余裕で合格。
周りからは「すごいね!」と羨ましがられました。

ところがさすが「御三家」と呼ばれるだけあって、その高校には「バケモノ」のような優秀な生徒がゴロゴロしていました(笑)。


どんなに頑張っても、学年で20位に入れない。
中学校までは常にトップだったのに、ここでは中の上——。

決して成績は悪くなかったのですが、自己肯定感はダダ落ちでした。


そして、勉強する気が失せてしまいました。

結果、大学は有名どころではあるものの、中堅の大学への進学となりました。


その子のお母さんはこう言っていました。
「もしワンランク下の高校に行っていたら、ずっとトップでいられて、もっといい大学に行けたと思う……」と。


「成功」の顔をした落とし穴

この話、怖いですよね。

「合格した」「いい高校に入れた」——それ自体は素晴らしいことです。
でもその先に、予想外の落とし穴があることがある。


また、難関大学に合格したのに、就職先で人間関係につまずき、うつになって引きこもってしまった、という話もあります。

「いい大学に入ること」が、必ずしも幸せな人生につながるわけではありません。


でも、うつを克服して、同じ悩みを持つ人を導ける人になり、うつを経験しなかった人よりも深みのある人生を送る人もいます。

人生は本当に、一部を切り取って判断できるほど単純ではないのです。

ポジティブ心理学より
人の成長は直線ではなく、波のように上下しながら進む。
ある時期の「低さ」が、次の「高さ」への準備になっていることがある。


「今この瞬間」で決めつけない

高校受験に落ちた子が、大学受験で輝いた。
御三家に合格した子が、自己肯定感を失った。
難関大学を出た子が、うつになった。
うつになった子が、誰よりも深みのある人生を歩んだ。


どれも「今この瞬間」だけを切り取って見ていたら、正反対の評価をしていたはずです。

花咲く時期は、みんな違う。それだけのことです。

「今、うちの子は大丈夫なのかな……」と不安になったとき、ぜひこのエピソードを思い出してみてください。


今がどん底に見えても、それが次の飛躍への準備期間かもしれない。
今が順調に見えても、見えないところで何かが起きているかもしれない。


だから「今この瞬間」だけを切り取って決めつけるのは、本当にもったいないことなのです😊


次回は「では、お母さんに今すぐできることは何か」を、仕組みで考えます。

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