妊娠中にかかると怖いインフルエンザ。妊婦と胎児への影響とは

否妊婦でも怖いインフルエンザですが、妊娠中のインフルエンザ罹患は、妊婦と胎児に危機や緊迫感を与えます。

また、産科的問題に発展する可能性もあり、妊婦・退治2人の安全確保が慎重且つ早急に求められています。

ここでは、妊婦中のインフルエンザについて、また妊婦や胎児への影響について、説明していきます。

インフルエンザに罹患したら

インフルエンザ症状が出現したら、症状発症24時間以内に、抗インフルエンザ薬を服用開始します。

そして、インフルエンザの症状増悪・妊婦の重症化の防止に努めます。

妊婦健診でかかりつけの産婦人科の受診を避けて、一般的な内科にマスク着用して、受診されるのをお勧めしています。

この理由としては、かかりつけの産婦人科の場合、他の妊婦や赤ちゃんに、インフルエンザ菌を拡散させる感染源となってしまうからです。

受診する病院に、事前に電話をしてインフルエンザに罹患している可能性が高い事と、自分が妊娠中である事を伝えてから受診されて下さい。

母子手帳も忘れずに持参します。

また、世界的保険機構(WHO)の調べで、妊娠28週以降の妊婦は、特に重症化の危険が高い事と、妊婦と否妊婦を比べると、集中治療を必要とする確率が10倍高い事が明らかになっています

処方されている抗インフルエンザ薬

インフルエンザの検査で、“陽性”となったら、インフルエンザに罹患している事になり、治療開始となります。

医師の診断を元に、妊婦の状態を十分、配慮されて処方されます。

また、インフルエンザの罹患が否定できない状況・インフルエンザ検査で“今のところ陰性“・風邪との判別が困難で、予防・安全確保が必要な場合、予防的に抗インフルエンザ薬を服用する事もあります。

抗インフルエンザ薬は2種類あります。治療でも予防でも使用されています。

抗インフルエンザ薬 治療目的 予防目的
タミフル(75mg)
錠剤
1日2回を5日間
(内服)
 1日1回を10日間
(内服)
リレンザ(10mg)
吸入剤
1日2回を5日間
(吸入)
 1日1回を10日間
(吸入)

薬と妊婦・胎児への影響

抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ)で、妊婦と胎児、生まれた赤ちゃんに有害な副作用はなく、安全である事が日本産科婦人科学会で明らかになっています。

また、胎児に催奇形性もない事が分かっています。

しかし、経過を観察する事は非常に大切です。

万一、妊婦・胎児への異変があれば、速やかに産婦人科を受診する事もあります。

※これは、下記の産科的問題で触れていきます。

また、産婦人科医師によると、

「辛い時は、座薬を使って熱を下げても問題ない」

「熱で胎児の発育に影響はない」

と診察時に妊婦へ説明されています。

もちろん、その妊婦の状態によっても違うとは思いますが、発熱によって胎児への悪影響はないようです。

産科的問題

インフルエンザに罹患した事で

  • 切迫流早産様症状
  • 破水
  • 陣痛発来
  • 分娩の症状

これらが起きたら、産科的問題となります。

この場合、新型インフルエンザが疑われている場合でも重症でない限りは、かかりつけの産婦人科が対応する事になってしまいます。

産科的問題4つを、簡単に書きます。

切迫流早産様症状

子宮収縮・性器出血・子宮頸管の拡大を伴って、早産に至る可能性が高い状態です。

検査や経過観察をして、安静の保持が必要となり入院する事が多いです。

明らかに絨毛羊膜炎・破水をきたしている場合は、妊娠期間を延長させる事は困難な為、分娩へ切り替える事になります。

破水

正常な破水は、子宮口全開大の時に破水します。

それ以外は、早い・遅い破水となります。

早い破水での問題点は、細菌侵入が可能となる為、母児の感染の危険性が高まるという事があります。

抗生剤の点滴が必要となり、母子の安全も重要な為、入院が必要となります。

陣痛発来

陣痛とは、不随意に反復する子宮収縮をいいます

通常は分娩時に痛みを伴います。

しばしば痛みを伴って、不規則な収縮・間隔が不規則で長時間休止したり、最終的には陣痛が止まってしまったりする陣痛を経て、規則正しい10分間隔の陣痛・1時間に6回の陣痛が起こると分娩開始となります。

分娩

  • 妊娠何週なのか(インフルエンザに罹患している今現在の時点)
  • 胎児の発育は妊娠週数と比例・一般的か
  • 母子の状態はどんな状態か

 

等を考慮した上で、かかりつけの産婦人科で分娩が可能か、小児医療を要するのであれば、その対応が可能な病院へ移り分娩をする形式をとるようになります。

また、胎児や妊婦の状態によって、分娩法が自然分娩なのか、帝王切開なのかに分かれます。

帝王切開の場合は、緊急性の帝王切開となり、予定されていた帝王切開とは異なった状態となります。

どの形式であっても、“分娩”には違いないです。

日本産科婦人科学会より

日本産科婦人科学会では、妊娠中に季節性インフルエンザワクチンと、新型インフルエンザワクチンの同時接種するのも可能である事と、新型インフルエンザのワクチンは2回接種する事を推奨しています。

また、ワクチン接種によって、妊婦のインフルエンザ罹患を回避する事、罹患時の重症化を防止・軽減する事が可能になっています。

同時に、ワクチン接種後2週間程度で抗体が作られ、胎盤を通して胎児にも抗体が送られます。

そして、生後6ヵ月頃まではお母さんからもらってきた抗体で守られる為、インフルエンザワクチンの最大のメリットにもなります。

妊娠期の感染症

知っておきたい、妊娠期の感染症の疾患名を挙げておきます。

※上記のインフルエンザも感染症の1つですが、悪影響がない為か省かれています。

  1. 風疹
  2. トキソプラズマ症
  3. サイトメガロウイルス感染症
  4. 単純ヘルペス
  5. 水痘‐帯状疱疹
  6. B型肝炎
  7. C型肝炎
  8. 成人T細胞白血病
  9. パルボウイルスB19感染症
  10. B群溶血性レンサ球菌感染症
  11. 梅毒
  12. 性器クラミジア
  13. 淋病
  14. エイズ

 

妊娠中は、妊婦と胎児の健康が第一優先であり、インフルエンザに罹患した場合は、治療・予防目的で抗インフルエンザ薬を使用するのが、やむをえない状態となります。

今までの報告から胎児への異常、生まれてから異常が、報告された事はないと言っても不安は大きく、また何か変化があった時は母親が自責する事も背景にあります。

予防を万全にしていても、インフルエンザが流行性である事、外出しないではいられない事等から、罹患する事も考慮しなくてはなりません。

妊婦さんと、その家族ができるインフルエンザ予防を徹底して、妊婦・胎児を守る事が求められています

ワクチン接種、適度な換気、室温・室度を意識して調整して、規則正しい生活とマスク着用・手洗い・うがいをして予防に努めていただきたいと思います。

妊娠中は誰でも不安がつきもの

個人的には、妊娠中、病気や異変もなく出産まで迎えましたが、妊婦健診時は

「風邪がうつったらどうしよう」

と絶えず不安でした。

また、インフルエンザのワクチン接種後、過度な症状出現から、医師より

インフルエンザのワクチン接種をしないようしてください

と言われていて、ワクチン接種をしていなかったのもあり、不安はとても大きかったです。

妊婦と胎児は切り離せないものです。

よって、妊婦が体調不良だと、胎児が活発な元気さはなくなります。

同じように、胎児が体調不良だと妊婦も心身のバランスを崩す事になります。

2人で1人のようなものです。

この為、双方の健康や順調が何より大切になっています。

まとめ

妊娠によって個人差があるものの体型や体調・生活リズム・好みといった幅広い範囲が変わったり、変化によってやむをえずその状態になっていたりと、個々の変化・事態の差が大きいです。

万一、妊娠中にインフルエンザに罹患した場合は、早急に受診して抗インフルエンザ薬を使用し、増悪を避け回復を促すようにします。

十分な休養と、一時的の安静臥床も必要です。

この休息で1日も早い回復を成して、胎児を守る事にも努めます。

これが妊婦さんのできる・やる事です。不安や焦り・心配・自責する等、多様な感情がありますが、ネガティブな思いは胎児にも伝わり、双方の感情面が優れない状態です。

辛いですが、薬と診断した医師を信じて1日も早い回復を目標に、前向きで取り組む事が大切です。

この時の前向きな心情も胎児に伝わっています。

そして、元気に生きる・育つ源となっている事を忘れてはいけません。

心身共に辛いですが、これが念頭にあれば少しは励みになられるかと思います。

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