今までは日本では結婚して2年の正常な性交がある中で妊娠がない場合は「不妊」とされていましたが、最近になって日本産科婦人科学会が正常な性交がある生活での期間を「1年」とすることを発表しました。
女性の晩婚化がすすむ中、年齢とともに妊娠の確立がさがるということは原因として立証されていることです。
「不妊治療」をできるだけ早く始めてもらうために期間を短くしたようです。
一概に「不妊治療」といっても年齢や原因によって治療の種類がわかれます。
では不妊治療にはどんな種類の治療方法があるのでしょうか?
不妊治療の種類
不妊治療の種類は基本的には
・一般不妊治療
・高度生殖医療
この2つの種類にわけられています。それぞれの治療でも様々な治療方があります。
一般不妊治療
まず不妊治療を始めるうえで検査や原因を調べていきます。
そして「不妊」の原因がはっきりしているのであれば、原因をもとに治療をすすめていくように計画をたてます。
しかし、大きな原因が見つからない場合は一般不妊治療と分類される「不妊治療」を行っていくことになります。
「一般不妊治療」は基本的には自然妊娠の範囲内での妊娠になります。
タイミング法
まず、年齢や原因となる因子もなく夫婦ともに妊娠可能と判断された場合は「タイミング方法」をいう治療となります。
薬や注射などではく医師による検診と基礎体温によって排卵日を予測し、性交とタイミングを合わせることによって受精の確立をあげていくことができます。
排卵誘発剤
そしてとても多い原因として「多嚢胞性卵巣症候群」などの症状があった場合は「タイミング方法」とともに「排卵誘発剤」にての治療になります。
費用は期間にもよりますがだいたい一度の検査と処方で2000円前後になます。
人工授精
そして高齢であったり、半年から一年タイミング方法で妊娠しない場合は人工授精になります。
こちらは人の手によって子宮を精子にいれる治療で保険適応外ではありますが一度に3万円ほどになります。
高度生殖医療
自然妊娠が不可能、原因不明での長期不妊、年齢などの状態、もしくはご夫婦や医師の希望により「高度生殖補助医療(ART)」という段階へすすみます。
「不妊治療」の中で最も、高額で体への負担もおおきいですが、妊娠を諦めたくないというかたへ大きく貢献してくれています。
卵管閉塞や、男性不妊の中でも「無精子症」などの重度の疾患が見つかった場合は自然妊娠が不可能となり、ご夫婦が「不妊治療」をしたのであれば体外もしくは顕微授精となります。
「高度生殖補助医療」の場合は不妊治療専門病院にての手術が必要となってきます。
金額も50万円ほどとかなり高額になってきますが、特定不妊治療費として助成金をもらうことができます。
年齢や所得、さらにお住まいの市町村によって金額にばらつきがあるので一度問い合わせてみることをすすめます。
助成金をうけていても医療費控除を受けれますので、賢く利用していくようにしてください。
「手術療法」について
女性には「不妊」の原因となる疾患に多数の種類があります。
その疾患には手術を伴うものもあり、その手術を行い治療してあげることで妊娠の確立をあげていくことになります。
「不妊」であるかを心配して受診された女性の半数近くに「多嚢胞性卵巣症候群」そして「子宮内膜症」という検査結果がでています。
それほど多くの女性にはびこっている病気なのです。
こちらの疾患は痛みや自覚が全くない軽度の症状から、月経時の痛み、そして私生活への影響がでてくるなど重度の症状まで全くかわってきます。
多嚢胞性卵巣症候群
「多嚢胞性卵巣症候群」は排卵誘発剤を使用する場合が多いですが、疾患の程度により手術する必要もでてきます。
その場合は「病気」ということで保険適応になりますし、自然妊娠の確率もかなりあがるという結果がでています。
子宮内膜症
「子宮内膜症」の場合は程度によりますが、手術することなくタイミングで妊娠することもできますが
「不妊治療」をする場合であれば、早い段階での手術によって妊娠の確立をあげていくことが大切です。
「チョコレート嚢胞」などはっきりわかっている場合は高い割合で手術が必要となってきます。
こちらも「病気」と判断されますので保険適応での手術になります。
男性不妊治療の種類
「不妊治療」をしていくうえで「男性不妊」の検査もまずは必要になってきます。
そして検査の結果男性側にも治療の必要がある場合が4割以上という統計がでています。
それほどの高い割合ですので、男性にもいろいろな種類の治療があります。
「男性不妊」の場合は女性の「排卵誘発剤」のような薬はありません。
「精子の量」を増やすサプリメントや生活習慣の改善などはありますが、実際に医療として「増やす」という薬は開発されていないからです。
「不妊」の原因が発覚した場合は、手術もしくはステップアップとなる場合がほとんどです。
男性の原因としてはほとんどの場合「造精機能障害」と診断されます。
造精機能障害
種類としては、精子が全くない「無精子症」、数の少ない「乏精子症」、受精能力が弱い「精子無力症」と分類されます。
病名によってもかわってきますが精索静脈瘤手術などの治療をしたのち、タイミング方法ではなく早い段階での人工授精、さらに体外受精となる可能性が高いです。
「男性不妊」の場合のほうが費用は高くなってきます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。一口に「不妊治療」といっても多くの種類があります。
その中で不妊治療の選択肢を多く知り、ご夫婦にあった治療を選んでくださいね。
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