ビタミンの一種の葉酸が、妊娠前から授乳期までの女性に重要です。
もちろん、健康を維持するために、それ以外の方も積極的に取り入れるべき栄養素であることは、間違いありません。
しかし、食事だけではどうしても不足がちになってしまう栄養素でもあります。
そんな時に頼れるのが、サプリメントです。1日に必要な摂取量の半分を、サプリメントで補えるようにするのも方法の1つです。
では、実際にどんなサプリメントがあるのか、薬剤師さんにお話を伺ってみました。
しっかり摂るならタブレット
「最近、ぐっと増えましたねぇ」とおっしゃる薬剤師さんの言う通り、ドラッグストアの一角が子育て応援グッズでいっぱいです。
葉酸を摂ることができるサプリメントも多種多様です。その中でもタブレット型のサプリメントが多く並んでいます。
パッケージを見ると、「鉄、葉酸」だったり「鉄、葉酸、カルシウム」と書かれたものがあります。
不足しやすい栄養素をバランスよく配合してあるようで、販売元はピジョン、明治、DHCなどよく知られたメーカーが多く見られます。
薬剤師さんによれば、大きく分けて3つのポイントがあるとのこと。
- 飲むか食べるか
薬感覚で水またはぬるま湯で飲むタイプと、お菓子感覚で噛む、または舐めて食べるタイプがあります。 - 1日の摂取量
1粒〜3粒程度で差があります。含まれている葉酸の量にも違いがあるので、1粒で1日の必要な葉酸を一気に摂取できるものは楽で便利ですが、1日3粒のものは食事の内容によって1日の必要な量を調節できるメリットがあります。 - 味(フレーバー)
噛んで食べるもののほとんどの商品が、ヨーグルトやフルーツなど爽やかな味付けにしてありました。1つの味では飽きてしまう人向けに、3つの味のアソートという商品も出ています。
葉酸の含まれている量は200μg〜400μg程度と、一般成人男女が1日に必要な量から、妊娠を希望している方及び妊産婦に必要な量の半分〜全部を補えます。
自分の食生活では、ほとんど葉酸の摂取が出来ていないと感じて、しっかりと補いたいと考えている方にオススメです。
また、必要な栄養素を限定して摂取することが出来る方法と言えます。
楽しく葉酸を摂るならドリンクのサプリメント
タブレットなどの錠剤だと飲み忘れてしまったり、途中で飽きてしまったりする場合もありますね。
そんな時には飲料系のサプリメントはいかがでしょうか。
栄養ドリンクは疲労回復や目覚まし、美容目的のものまで多岐に渡って販売されていますが、もちろん葉酸が多く含まれているものもたくさんあります。
葉酸は造血に一役買っている栄養素なので、鉄をメインにしたドリンクが多く見られます。
含まれている葉酸の量は、1本あたり100μg〜200μgと割りとたっぷり摂取することができます。
ジュースとして飲みやすい味の、りんごやブルーベリー、グレープフルーツやプルーンといったフレーバーがラインナップされていて、毎日その日の気分で選ぶことが出来るので飽きずに続けられそうです。
フルーツジュース風以外にも、メグミルクの飲むヨーグルトやヤクルトのミルミルS(ヤクルトレディによる販売)など乳酸菌飲料もあり、ついでにお腹の調子も整えられますね。
また、粉末をお湯で溶かして飲むタイプの商品もありました。
カフェオレ風味やミルクティー風味、抹茶風味のものなどは、朝食や午後のティータイムにも取り入れやすいですね。
ただ、ドリンク系のサプリメントは種類も味わいもたくさんある一方、かさばったりお値段もそれなりにしてしまいます。
また、糖分なども多く摂取することになるのが難点ですが、色々なドリンクを飲み比べる気持ちでいれば、楽しく続けられるのではないでしょうか。
ちゃっかり摂るならお米やキャンディも
ご自身が葉酸を補いたいと感じていることはもとより、ご家族の健康も気になりますよね。
いくら健康のためと奥様がご主人にサプリメントを進めても、気が進まなかったり忘れたりで、習慣付けるのはなかなか難しいものです。
そんな時に便利なのが、葉酸を配合したお米、葉酸米です。俗に強化米と呼ばれるもので、他にもビタミン・鉄分、カルシウムなどもあります。
現在は、ハウス食品の葉酸米がメジャーで、この場合ご飯1合に対しておよそ200μgの葉酸を配合しています。
作り方は非常にシンプルで、いつもの炊飯時に、洗ったお米、または無洗米に混ぜて炊くだけです。
味も匂いも変わらないでいただけるので、毎日のご飯を出すだけで、ちゃっかり葉酸を摂ることができます。
いつもの食事に、食べているご飯で必要な栄養素を補えるので、ご主人も気づかないうちに、健康になるかもしれません。
体の中から支える、これぞ内助の功と言えるでしょう。
それから、つわりが酷くてうまく食事が摂れない時に、便利なキャンディにも葉酸を配合したものがあります。
和光堂の葉酸キャンディは、2粒で400μg配合されているので、ちょっと口寂しい時のオヤツでちゃっかり充分に補給できます。
ご自身の生活習慣や好みに合わせて、サプリメントを選ぶことが大事ですね。
手軽に取り入れられるサプリメントですから、利用する際は用法用量を守って健康を維持しましょう。
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