赤ちゃんの破傷風の原因と症状、治療法は?予防接種について

破傷風は、気づかない・無意識のうちに感染する場合があり、発症(感染)すると意識鮮明の中で生命に関わる苦痛・恐怖な症状を伴います。

ワクチンで予防が可能な為、接種する事で抗体を作り赤ちゃんを守る事が大切です。ここでは赤ちゃんの破傷風の原因や症状、治療法、予防接種について説明していきます。

破傷風の原因

グラム陰性桿菌である“破傷風菌”による感染症で、この菌が産生する神経毒素(破傷風毒素)が原因によって起こります。

破傷風菌は土の中に潜んでおり、どこにでも存在します。

身体の創傷部から菌が侵入して増殖します。

赤ちゃん・お母さんが気づかない小さな・軽い傷口からも侵入する為、それが原因・誘因でもあり、お母さん・家族が知らないうちに感染したという傾向があります。

潜伏期は14日以内です

破傷風の症状

菌の出す毒素により、様々な症状があります。各症状に関して共通して言えるのは、早急な受診・診断・治療です。以下に症状の進行過程を順番に書いていきます。

各症状は経過中を通して、意識清明で、筋収縮に伴う疼痛は激しいのが特徴です。

・手足の痺れ又は痙攣

・口が開かない開口障害

・嚥下・言語障害

・歩行障害

・全身の筋肉の痙攣(反弓緊張)

赤ちゃんは身を捩ったり、大泣きしたり、泣き止まない、眠れない等の生活・生命を脅かす事態へと追い込まれます。

お母さん・家族が、その姿に動揺したり、気が動転してパニックになったりするかもしれません。

破傷風のケア

まだ、はっきり伝えられない・話しができない赤ちゃんでも意識がある為、動揺中でも無言で対処するのは好ましくはありません。

家族の誰かがいるのであれば、役割分担をして早急に小児科、夜間診療所・又は夜間小児指定病院へ受診をスムーズにします。

お母さんは筋収縮による激痛を支える為と、二次的危険の恐れを回避する為に離れずに抱っこしたり、擦ったりして必ず側にいます。

「病院へ行って治してもらうからね」等と声かけも忘れないでいただきたいと思います。

他の家族の人は受診できるよう病院へ電話連絡をします。

日付と時間、どんな症状が出て、今現在はどんな症状かを伝え、電話先の看護師又は医療事務の指示に従います。

また、同時に母子手帳、赤ちゃんに使用する生活物品を準備します。

飲食物を摂取中だった場合、早急に中断し誤飲や嘔吐の防止に努めます。

赤ちゃんからすると、“急に話しができなくなった“と声によるコミュニケーションが不能になった不便さと焦りも感じています

「良くなってから、また飲もう・食べようね」、「側に付いているからね」等と声をかけ、安心感を与えるように努めます。

筋収縮による体勢の変化により、転落・転倒がないように床・畳に布団や毛布を敷き、側で見守ります。普段、使用しているのがベッドの赤ちゃんの場合は、あえて床・布団へ変更します。体勢によって、ベッド柵に身体をぶつけてしまったり、転落してしまったりする恐れがあるからです。

お母さんが1人の場合は、赤ちゃんの状況によって119番通報し、救急搬送という手段も念頭に置いて下さい。

1人ではできる範囲が限られており、迅速性が求められている状態で1人でやりこなすのは限界があります。

先ずは深呼吸して落ち着きを取り戻し、119番したら赤ちゃんの現状(起きている症状、月齢、性別)を伝え、自分1人しかいないという事も伝えて下さい。

救命救急士は的確な判断・行動をしますので、救急車到着まで、その指示を可能に頑張るよう努めます。同時に、受診に備えて最低限、必要な物を準備し外出できる状態にします。

冬場は、赤ちゃんに服・靴等を着衣させようとしても、筋収縮による痛みと疲労から無理に着衣させない方が、赤ちゃんにとって負担がなく優しいです

この場合、ガウンやブランケット等の防寒グッツで寒さの対応をします。また、嚥下障害から唾液が流涎する事もある為、ハンドタオルやガーゼハンカチ、タオルも持参すると便利です。

破傷風の治療

医師の診断によって決行されますが、一般的には以下になります。

・抗毒素(破傷風免疫ヒトグロブリン)を投与する

・筋弛緩薬・抗痙攣薬などの対症療法

・抗生物質の投与

破傷風の予防

ワクチンが有効で、“DPTワクチン接種”により、基礎免疫を得る事ができます。これは、4種混合ワクチンと呼ばれているものであり、破傷風の他にジフテリア、百日ぜき、ポリオが含まれています。

定期ワクチン接種で、赤ちゃんの健診の際に医師や看護師・医療事務から案内・予約を勧められるのが多いですが、お母さんも意識してワクチン接種を忘れないでいただきたいと思います。

破傷風は小さな・気づかない傷から侵入・増殖し、怖い症状を引き起こす疾患です。運動系の神経細胞が亢進し痙攣へと発展する為、激痛・恐怖を伴ってしまします。

月齢の小さな赤ちゃんでも、お母さんと散歩したり、公園に行ったりして自然・土に触れる機会が多いと思われます。

月齢・発達状態によっては、砂場を見たり、立ったり触ったりする赤ちゃんもいます。その中に破傷風菌が潜んでいるわけですから、知らないうちに感染するというのも大いに考えられます。

予防接種で発症が劇的に低下する疾患でもある為、赤ちゃんの体調が良い時に忘れないでワクチン接種をしていただきたいと思います。

1回の接種で、赤ちゃんを破傷風から守り激痛・恐怖の体験をさせないように果たすのもお母さん・家族の愛情と思います。抗体が作られ、破傷風に罹患しないで元気な赤ちゃんと一緒にいたいですよね。

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