みんなが等しく経験する赤ちゃんの人見知り。
久々に会ったおじいちゃん・おばあちゃんに、親戚に、友人に、ご近所さんに、宅配のお兄さんにも、これまで平気だった子も、人見知り時期は突然やってきます。
みるみる不安顔になり、ママにしがみついてきたり、大泣きしちゃったり。
保育園・幼稚園に通うお子さんも、送迎の時は毎朝ギャン泣きだったり、慣れてない先生でもダメだったり。
大泣きするわが子を見て、パパ・ママも辛い気持ちになっちゃいますよね。
そもそも人見知りの原因はなんでしょう?
子供の人見知りが始まったらどんなふうに接してあげればいいでしょうか?
ついついやってしまいがちなNG行動とともに、ご紹介しましょう。
記事の目次
赤ちゃんの人見知りはなんで起こるの?
赤ちゃんの人見知りは、成長の過程で多くの子が通る道。
赤ちゃんは、体の成長とともに、いろんなものを見聞きしてたくさんの刺激を受けて、心もどんどん発達します。
これまで、ぼんやり「ママ」と認識していたのが、だんだんとはっきりわかるようになり、ママと他人を区別できるようになるのです。
このころ赤ちゃんの中では、ママ以外の人に「興味はあるけど、ちょっと怖い」「近づきたいけど、不安」そんな気持ちの葛藤があるそうです。
そんな精神的な発達が人見知りの原因なのです。
確かに、ベソかきながらママに抱っこされて、じーっと人の顔みて観察していますよね。
不安そうな顔しながらも、必死で人の顔見ようとしますよね。
ちょっと慣れてきたら、そーっと近づいて触ろうとしたり、近くで遊ぼうとしたりしますよね。
つまり、「好奇心旺盛な気質」と「怖がりの気質」が強い赤ちゃんほど、人見知りは強いということ。
もちろん、その子の性格や気質によっても人見知り度合は違うようです。
育て方が悪いわけじゃない
なかなかおさまらない人見知りに対して、「もしかして私の愛情が足りていないのかも…」、「育て方が悪かったかな…」と自分を責めてしまう方もいるかもしれませんが、そんなことありません。
毎日、赤ちゃんのことで頭がいっぱいで、たくさん遊んであげて、そんなパパママの愛情を赤ちゃんはしっかりと感じ取っているものです。
人見知り度合については、赤ちゃんによって違いがありますが、「うちの子はなんで」と思わずに、正しい成長の現れとして、その子の個性として受け入れてあげることが大切です。
もちろん、月齢の低いうちからいろんな人に会っていたり、早いうちから保育園に通っていたりする子は、人見知りがあまりひどくならない・またはすぐに慣れやすい傾向はあるようです。
でもそれも赤ちゃん次第!
うちの子はこうだから~と、人見知りして甘えてくる成長の過程をむしろ楽しんでみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの人見知り行動に関する研究結果をちょっとご紹介
気質調査の結果
- 人見知りが強い赤ちゃんほど、相手を怖がり逃げたいが、より相手に近づきたいと思っている
- 人見知りはこの「怖がり」と「接近」の葛藤状態
- 人見知りが強い赤ちゃんは、最初に目が合った時に相手の目をよく見ている
- 人見知りの弱い赤ちゃんは、まっすぐ顔を見て相手とコミュニケーションをとろうとしている
- 人見知りが強い赤ちゃんは、自分を見ている相手から目をそらし、相手がよそ見している時に相手を観察している
ちなみに、本説は、科学技術振興機構(JST)による赤ちゃんの人見知り行動に関する研究からわかったことですが、これまでの通説が一新されたきっかけになった研究結果でしたので、ご参考まで。
参考ウェブページ:http://www.jst.go.jp/pr/announce/20130606/
赤ちゃんの人見知り時期はいつからいつまで?
赤ちゃんの人見知りは、一般的に生後6~7ヶ月頃に始まるといわれます。
早い子だと、生後3~4ヶ月頃から始まる子もいますが、1歳を過ぎてからという子もいます。
保育園・幼稚園に通いだしてからという子もいるかもしれませんね。
一般的には2~3歳頃に終わる子が多いといわれますが、それも個人差があるので一概にはいえません。
人見知りが激しい子だと、小学生に入ってもずっと続きます。
赤ちゃんの人見知りがはじまったら
赤ちゃんが人見知りして泣いたりベソベソしたりし始めたら、それが親しい友人だったり、職場の上司だったりするとちょっと気まずいかもしれませんが、赤ちゃんは嫌がっているのではなく、興味をもっている証拠。
ママはどーんと構えてニコニコして見守って、落ち着くのを待ってあげてくださいね。
残念ながら、人見知り期絶頂の時は、赤ちゃんの気持ちを静められるのは基本的にママだけ。
せっかく家族でお出かけしても、人見知りしまくって延々と抱っこ…パパがいてもずーっとママの抱っこ、そんな経験がある方もいるかと思います。
パパは拗ねちゃうと思いますが、そこは拗ねないで、エンドレス抱っこでヘトヘトのママのサポートに徹しましょう。
家に帰って邪魔者がいなくなったら、すぐ元気になってパパ大好きモードになりますよ。
無理に慣れさせようとしない
人見知りを一気になくせるような方法はありません。
こればかりは、時間をかけるしかありません。
他の人が近づいたり抱っこしたりして、赤ちゃんが泣き出したときは無理はしないでください。
泣いてもずっと抱っこしてるおばあちゃん・おじいちゃんいると思いますが、できればそれはやめてもらったほうがいいですよ。
不安定な気持なのに、ママのところにいかせてくれないと、余計泣きを加速させるだけです。
また、赤ちゃんが泣いたときに、ママも一緒になって「どうしたの?びっくりしたの?」と心配そうにするのもだめ。
赤ちゃんは、特にママの感情にとっても敏感です。
ママが楽しそうに話している人は安全な人だと思い、逆にママが不安そうだったり怒ったりしている時に一緒にいる人には、良くないイメージを持ってしまうことがあります。
この良くないイメージは、人見知りの傾向を強めるともいわれています。
赤ちゃんが人見知りをしたときは、「すごく優しい人なんだよ」、「○○ちゃんのことが大好きなんだよ」とやさしく語りかけてあげてください。
人見知り対策のポイントは
前述のように「泣かせないようにしなきゃ」と焦る気持ちは逆効果なので、まずはママが堂々としていることが大事。
そして、赤ちゃんと周りの人が上手に距離をとることも大切です。
親戚やおじいちゃん・おばあちゃん、友人など、会ってすぐに抱っこさせるのはちょっと待ってもらって、赤ちゃんが慣れるまでは、ママの近くにいさせていつも通り過ごしましょう。
少し経って慣れてきたら、「ママと仲良しの安全な人」と認定してくれますよ。
でも、いきなり抱っこはもうちょっと待ってもらい、まずは手をさわって、なでなでして、ちょっとずつスキンシップをするところから始めましょう。
また、人に慣れる環境を作ってあげることもポイントの1つです。
ずっと家の中にいては、パパ・ママとばかりしか接することができません。
地域の子どもセンターや公園など、周りの人に会える場所に足を運ぶようにしてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
赤ちゃんの人見知りは成長のしるし。
その時期がやってきたら、「よしよし、順調に大きくなってるね」と、焦らずどーんと構えて、赤ちゃんには今まで通りに接してあげてくださいね。
赤ちゃんは、人の感情により敏感になる時期だと思いますので、変わらず愛情もって優しく接してあげられるといいですよね。
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