赤ちゃんも成人女性も気をつけたい風疹の原因と症状とは

風疹は2~3日で治るのが多い事から、「三日はしか」とも呼ばれています。

好発年齢が5~14才で、乳幼児には少ないという特徴がありますが、赤ちゃんも罹患します。

赤ちゃんとお母さんは常に一緒にいる事が多く、女性であるお母さんが次のお子さんを考えていたり、妊娠の判定待ちや妊娠している可能性が高い状態だったりすると、危険リスクを被る事になってしまいます。

この為、赤ちゃんも第一の優先順位ですが、もしかしたら近々、産まれてくるかもしれない“次の赤ちゃん”の為にも母子はもちろん、家族の方達の理解・協力が必要になってきます。

風疹の原因

風疹ウイルスの飛沫感染によって発症する、ウイルス感染の1つです。

冬~初夏にかけて、幼児~小学校低学年を中心に流行する特徴があります。

赤ちゃんの罹患に関しては、風疹の潜伏期である子どもとの接触や、同家庭で潜伏期のきょうだいがいる、又は風疹に罹患している場合に感染してしまう事があります

また、子ども達が多く集まっている託児所や保育園等で罹患した子どもがいると、感染する可能性が高くなってきます。

潜伏期は2~3週間で、発疹が出る7日前から、発疹が出てから5日後までの期間、感染力があるので十分な注意が必要となってきます

仮に家庭内で風疹に罹患している人がいれば、この期間中は赤ちゃんを別の部屋でお世話する、赤ちゃんとの接触を持たない、触らない等して、罹患者との接触を断つ事が必要となります。

風疹の症状

紅色班丘疹、頭痛、発熱、頸部リンパ節腫脹、結膜の充血等が主症状で、軽い風邪に似た症状という特徴をもっています。

風邪との大きな違いは、発疹です。

発疹には順番があり、顔→体幹→四肢の順に出現します。

合併症がなければ、発疹が発現してから数日(2~3日)の経過で軽快・治癒します。

一方で、年長児(5才児)や成人の場合は、2~3日では治りにくいという傾向があります。

先天性風疹症候群について…

妊婦、又は妊娠の可能性が高い女性が、妊娠初期に風疹に罹患すると、障がいを持った赤ちゃんが産まれてくる可能性があります。

これを、「先天性風疹症候群」と呼び、“先天性心疾患”、“難聴”、“白内障”、“網膜症”を伴います。

風疹に罹患した赤ちゃんからお母さんへと感染する可能性があります。

お母さんが、子どもの頃に感染していても、「免疫がついているから絶対に風疹にならない」とは断言できない状態です。

現に、「風疹を子どもの頃に済ませていた(予防接種も実施していた)のに、大人になってからまた風疹になった」と言う方がいます。

この為、上記とは逆にお母さんが風疹に初めて罹患・二度目の罹患した事で、赤ちゃんに感染する事もあり得ます。

大切な赤ちゃんを守る為、赤ちゃんには定期接種である予防接種をして、お母さんは風疹に罹患中の人とは接触を避ける事が大切になってきます。

また、赤ちゃんにきょうだいがいる方は、そのお子さんの2回目の風疹の予防接種が実施されているかを確認し、まだであれば早急に予防接種の為の受診をお勧めします。

合併症と予防

*血小板減少性紫斑病…3,000人に1人の発症

*脳炎…6,000人に1人の発症

*関節炎…年長児・成人では頻度が上昇

*先天性風疹症候群…妊婦の初感染

上記はいずれも風疹ウイルスが、体内に侵入して、身体の正常な生理機能を異常な事態に引き起こしたものです。

風疹ウイルスが組織・細胞・体液・表皮等に付着して増殖した事で、異常をきたし臨床症状としてとらえられる状態になってしまった病態です。

予防には、「麻しん・風疹混合ワクチン」の予防接種が有効です。予防接種を受ける時期は、2期あり、1回の皮下注射です。

1期目は、生後12~24ヵ月の赤ちゃん。

2期目は、5~7才未満で小学校就学前1年間です。

赤ちゃんの体調が良い状態で、且つ風疹が流行する前に予防接種する事が安心に繋がります。

病院・クリニックの都合(予防接種は何曜日と指定し、その日しか実施しない病院もあります)も確認して予約をし、確実に実施するのが大切です。

風疹のケア

基本的には、対症療法となります。

頭痛、発熱に関しては、寒気がなければ、冷やす事で症状軽減します。

寒気がある場合は、冷やす事や入浴を避け、悪化を回避するよう努めます。

軽い風邪症状に似て軽症である事が多く、発熱や頭痛等の苦痛を軽減する事に援助していきます。

まだ小さい赤ちゃんなので、うがいは困難と思われます。その為、可能であれば、濡らしたガーゼで口の中を拭き取るだけでも効果があります。

母乳・ミルクを飲んでいる赤ちゃんに関しては、通常通り与えます。

離乳食が開始・進行中の赤ちゃんであれば、咽頭痛が発症している可能性も高い為、口あたりの良い・喉越しがスムーズな食事形態・内容がお勧めです

発疹が出て7日後頃までは、感染防止の為、他者との接触を避け室内で過ごす事となります。

外出による気分転換が不可能になるので、室内で遊べるように一緒におもちゃで遊んだり、絵本を読み聞かせたり、適度な時間内でTV鑑賞もリフレッシュできると思うので、一緒に遊びの工夫をされてみて下さい。

赤ちゃんはお母さんと一緒に遊ぶ事、側にいる事が大好きで安心し、罹患中でも楽しい時間へ変わる事もできます。ゆったりする音楽をBGMに流し、聞くのもお勧めです。

まとめ

赤ちゃんの風疹には、赤ちゃんの周りの子どもや成人も大きく関わっています。

赤ちゃんのみではなく、母親の感染から赤ちゃんへ移ったというのも現にあるので、過去に感染経験があっても油断は禁物です。

また、同時に次に産まれてくるかもしれない赤ちゃんに備える意味でも、母親として感染防止の徹底・自覚をもつ事も求められています

生理現象で避けて通れない、免疫機能が低下する赤ちゃんにとって、予防接種は力強く頼りにもなり、安心できる身近で有効なものです。

日々の慌ただしい育児・家事、赤ちゃんの体調等から、タイミングを逃し、気づいたら流行時期でハラハラ・ドキドキ、心配している状態がないよう、早めの対応も重要です。

予防接種を実施して、赤ちゃんと穏やかで楽しい生活を送られて下さい。健康は赤ちゃんにも成人にも嬉しい、幸せなものです。

何か患ったり、ケガしたりすると“健康は一番”と身に沁みます。

赤ちゃんは、その小さな身体で毎日毎日、休む事なく成長し続けています。

免疫低下している期間も、赤ちゃんなりに精一杯、一生懸命です。守れるのはお母さんや家族です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です