赤ちゃんのミルク間隔と回数は?母乳栄養のメリット・デメリット

赤ちゃんは空腹時と、不安や安堵感を得たい時にも乳首を欲しがったり、ミルクを欲しがったりします。

本気で飲んでいる時と、甘えて飲んでいるいわゆる“遊び飲み”があります。

ミルク間隔を把握しておくと、慌ててお湯を沸かして準備したり、ぐずって泣いてしまったりする前にスムーズに対応ができます。

また、順調に成長している証にもなるので、便利で安心材料ともなります。

特に生後間もない小さな赤ちゃんは、g(グラム)単位の為、ミルク回数・間隔がものを言います。

粉ミルク(人工栄養)と、母乳(母乳栄養)、両者併用の混合授乳の3つに分かられますが、その母子にとってはどれも立派な栄養に変わりない為、ここでは統一して“ミルク”と総称します。

また、粉ミルクによる授乳と、母乳による授乳、を総称して、“哺乳”として呼ばれています。

ミルク間隔と哺乳回数

新生児期は、赤ちゃんが要求した時に欲しいだけ与える“自立授乳”では、10~12回/日で、約2時間間隔となります。

また、飲んでいる以外に甘えたり、眠いときに欲しがったりする授乳も含めて母乳をあげるのが基本です。

この為、粉ミルクの赤ちゃんには後者の実現が難しい為、必要時はおしゃぶりを与える時もあります。

規則授乳では、3~4時間間隔で授乳する為、7~8回/日となります。

生後1ヵ月を過ぎると、3時間間隔で6~7回/日となります。

これには、母乳分泌が良好となり起動に乗って順調になってきたという背景があるからです。

母乳栄養と人工栄養の特徴

では母乳と人工栄養では、どのような違いがあるのでしょうか?

少しまとめて、みましたので、参考にしてください。

母乳栄養

赤ちゃんにとって、最も理想的な栄養法です。

分娩後3~4日頃までに分泌される母乳を“初乳”と言います。

10日以降のものを、“成熟乳”、初乳から成熟乳に至るまでの母乳を“移行乳”と言います。

母乳栄養のメリット

母乳栄養のメリットとしては

乳児に消化吸収されやすい

消化吸収に優れている為、代謝への負担が少ない母乳は、生理的機能の未熟な乳児に最適な方法と言われています。

感染防御因子を含む

特に初乳中には、感染防御因子、細胞成分、ビフィズス菌増殖因子等が含まれています。

分泌型IgAは初乳に多く含まれていて、生後3ヵ月頃にはわずかになりますが、この頃には乳児自身の免疫グロブリンが徐々に生産されます。

母子相互作用を促進する

赤ちゃんの行動や泣き声に対する母親の反応、授乳による母子の肌に触れ合い、互いの満足度等を通じて母親の育児への自信、母子の愛着形成、安定した母子関係の確立に繋がっていきます。

産後の母体回復

乳児の吸啜によって分泌されるオキシトシンは、子宮収縮を起こす作用がある為、母体の回復を促進させます。

抗原性がない

母乳は乳児と同質のタンパク質である為、アレルギー反応を起こしにくいです。

母乳栄養のデメリット

では次に母乳栄養のデメリットですが、

母乳性黄疸

新生児は、生後2~3日頃から「生理的黄疸」が認められ、およそ2週間以内に消失します。

母乳栄養児で見られる黄疸で、生後2週間を過ぎても肉眼的な黄疸が消失しない場合は、「母乳性黄疸」と考えられています。

この場合、治療や母乳を中止する必要はありませんが、ビリルビン値が一定濃度以上の時は、光線療法が行われます。

ビタミンK欠乏

赤ちゃんの「ビタミンK欠乏性出血症」は、人工栄養児に比較して、母乳栄養児に多いです。

これは、母乳中にビタミンK含有量が低い事、母乳栄養児の腸管内ビフィズス菌が多い事が、ビタミンKの合成を阻害している事が影響していると考えられています。

母親の影響

母親の身体状況が、母乳を介して乳児に影響します。母親がウイルス感染に罹患すると、母乳を介して乳児にも感染する場合があります。

また、母親が服用した薬物は移行する事が多く、薬物の種類や服薬機関によっては、母乳栄養を控える場合もあります。

人工栄養

調整粉乳は、

牛乳、もしくは特別牛乳等を加工し、これに乳幼児に必要な栄養素を加えて粉末状にしたもの

と規定されています。

よって、国内で市販されている育児用調整粉乳は、その基本的な成分組織に大きな差はなく、牛乳の成分をできる限り母乳に近づけるように、微量成分等が添加されています。

母乳に不足しがちなビタミンK・鉄も適量、加えられていますが、免疫グロブリンは添加できない状態となっています。

育児用に限らず、低出生体重児用調整乳、フォローアップミルク等も含まれています。

新生児の栄養所要量

新生児期に、必要な栄養エネルギー所要量は、120Kcal/kg/日です。

母乳中のエネルギー量は、条件によって異なりますが、通常は65Kcal/dlで算出されています。

一般的な基準である3.000gの赤ちゃんで、360Kcalとなっています。

乳児期も含む生後0~5ヵ月の赤ちゃんでは、栄養別に示されるようになります。

母乳栄養児では、男児600 Kcal/日、女児550 Kcal/日となります。

人工栄養児では、男児650 Kcal/日、女児600Kcal/日です。

生後6~11ヵ月になってくると、男児700 Kcal/日、女児650 Kcal/日となってきます。

ビタミンKの投与

母乳中のビタミンK含有量の低下による「消化管出血」、「頭蓋内出血」を予防する目的で、ビタミンKの予防投与が行われています。

投与時期は、多くの施設(産婦人科病棟、小児科)で、

  1. 出生直後の初回哺乳時
  2. 退院前の5日前後
  3. 生後1ヵ月健診時

 

の2~3回、行われています。

我が国では、新生児へのビタミンK投与によって、ビタミンK欠乏性出血症は激減しています。

赤ちゃんとミルクの関係

ミルク間隔に関して、回数や特徴、所要量等を書いてきました。

赤ちゃんは、空腹時に抱っこされて、ミルクを飲む事は生理的欲求の1つであり、食事・栄養源となっています。

また、抱っこされると、そのお母さんにしかない母乳の匂いをかいでいます。

母乳の匂いで安らぎ、落ち着いて安心して寝たり、場合によっては甘えて吸ったりもします。

また、眠れない時、寝かしつけの時にも乳首を欲しがったり、少し飲んだりする赤ちゃんも多いです。

新生児は、g単位で体重が増えるという特徴がる為、家庭一般的な体重計では計測ができません

新生児専用の体重で測定が可能となります。

産後、まだ産科病棟に入院しているなら、

  • 病院の体重計で赤ちゃんの体重
  • ミルクを飲む前の体重
  • ミルクを飲んだ後の体重

 

これらを計測できて、お母さんが飲んでいる量や、体重が順調に増えているかを明確に知る事ができます

しかし、退院して自宅に戻ると病院のようには計測が難しくなってきます。

新生児専用の体重計がない事や、雰囲気が変わる事で赤ちゃんが、自宅の雰囲気に慣れるまでは泣きます。

なので、病院で実施されていたように、体重計側が不可能になる事も多いです。

中には、心配で新生児専用の体重計を購入している方、以前、使用していたから持っていた、訪問助産師によるケアを受けた等というお母さんの場合は、体重計側が容易に可能となります。

たとえ、新生児専用の体重計がなくても、上記の間隔や哺乳回数を把握されていて、それより大きな逸脱がなければ安心できると思います。

体重の増加も赤ちゃん次第。

我が子は3.352gで産まれてくれました。

標準より大きかったので嬉しかったのと、胎児期間、順調に育っていてくれたと感激していました。

生理的黄疸では、体重が減少しましたが、正常範囲で問題ありませんでした。

しかし生後1ヵ月健診で、体重増加が基準より少ない事を指摘されて、ものすごいショックと焦り・心配が出てきました

順調に母乳を飲んでいると安心・嬉しくいた日々を後悔もしました。

助産師さんのお勧めで、寝る前に主人による粉ミルクを与えるという、追加栄養を実施していました。

なぜ、主人かと言うと、私では母乳を欲しがって泣いて飲まないので、あえて主人にやってもらっていました。

粉ミルクを飲んでいる時、私は隠れてその様子を見ていました。切なくやりきれない・何とも言えない複雑な心境だったのを今でも覚えています。

1週間後、体重測定と、母乳の飲み方の再健診という意味で受診しました。

助産師の

「理想通りの体重の増え方になっている」

という言葉に安心しました。

完全母乳育児でやっていたので、どのくらい飲んでいるのかが不明で、新生児専用の体重計を買わなかったので体重測定ができずそのままでした。これには、反省しています。

まとめ

赤ちゃんの身体に異常がない場合は、ミルク回数・哺乳回数に大きな差はないのが特徴です。

大きく異なる場合は、赤ちゃんの身体に異変があるか、母乳分泌が少ないか等、原因を探って対処する必要があります。

また、赤ちゃんに隠れた病気がある事もあるので、指標となります。

間隔・回数を把握していくうちに、生活リズムが段々と整ってくるという特徴もあります。

小さな変化ですが、赤ちゃんの中では生活リズムに対して大きな変化・成長でもあります。

お母さん・家族の方もこの変化・成長を楽しみに育児されて下さいね。

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