赤ちゃんの髄膜炎の症状と原因は?治療法と3つのケアとは

新生児の主な疾患の1つに、この髄膜炎が含まれています。髄膜炎は、感染症の1つで敗血症と一連の病態とも言われています。

ここでは新生児や赤ちゃんの髄膜炎の原因や症状、治療法などのついて説明していきます。

髄膜炎の原因

感染経路として、以下があります。

経胎盤

母体の感染が、血液から胎盤を通して胎児赤に感染します。

経産道

産道の細菌が胎児に感染します。

出生後

環境からの感染で、その感染源にはB群溶血性レンサ球菌、大腸菌、ブドウ球菌、緑膿菌が多いです。

髄膜炎の症状

発症には、2つの型(早発・遅発)があります。

早発型感染症

生後7日以内に発症し、主に経胎盤・経産道感染が原因です。

発症してから、重症化するまでが極めて速く、数時間でショックに陥る事もあります。

母親に前期破水があった時、胎児が未熟児・新生児仮死の場合は、感染リスクが高いので出産時・出生後を通して注意が必要となります

遅発型感染症

生後7日以降に発症するもので、出生後の感染が主になります。

主症状

赤ちゃんの外見に特徴的なものがない為、以下の症状があった時、髄膜炎の感染を疑います。

活気低下、哺乳力低下、嘔吐、無呼吸、多呼吸、発熱、低体温が代表的な症状です

この場合、採血・腰椎穿刺、各種(血液・髄液・咽頭・便・耳)培養検査を行い、感染結果を見ます。結果値に異常があったら、直ちに治療開始します。

また、検査結果が出る間や、検査結果の異常値よりも症状の進行が速い時もあるので、赤ちゃんを常時、意識して観察する事が重要となってきます

髄膜炎の治療

抗生剤が中心となります。通常、「アンピシリン」と「ゲンタマイシン」が第一選択として治療開始されます。

培養の結果で、抗生剤に対する菌の感受性を見て、抗生剤を選択して治療が継続されます。

また、髄膜炎が疑われた時、「セファタキシム」が第一選択となる場合もあります。

いずれにしても医師が適切なものを検討し、感受性も照らし合わせながら選択して治療していきます。

髄膜炎のケア

髄膜炎のケアとしては症状によって様々なやり方があります。

抗生剤点滴について

抗生剤の点滴治療がメインとなる為、赤ちゃんが点滴を抜かないように注意します。

一般的には、点滴ラインに引っかからない・抜けにくいように固定されますが、その上から包帯を巻いて補強する事が多いです。

このようにする事で、抜去が予防されると共に、抗生剤の薬効効果を高めるメリットが得られます

お母さんが抱っこしたり、授乳・ミルクを与えたりする時は、誤って点滴ラインに手指や衣類が入り込んで抜去しないように意識して注意が必要になってきます。

頭痛、発熱について

悪寒がなければ、頭部を冷やして体温上昇と頭痛軽減を促します。氷枕を当てる際、刺激や痛みを増強させない為に、頭部をあまり持ち上げないように注意する事が必要です。

こちらに関しては、助産師・看護師がメインとなって援助する部分でもありますが、お母さんも豆知識として覚えておくと役に立ちます。

吐き気・嘔吐について

誤飲しないように、身体を横向きにさせて予防します。嘔吐した場合、吐物の臭気が吐き気に繋がる為、速やかに処理する事と同時に窓を開け換気をして臭気を消失させる必要があります。

また、授乳・ミルク後は、十分に排気を促して、しばらくは上体を高めに抱っこして過ごす事が重要です。

赤ちゃんが嘔吐を繰り返す事によって、お母さんは“育児不安“を感じやすくなります

出産後・産褥期で、ほとんどのお母さんが産婦人科病棟に入院されている時の事ですから、助産師・看護師に赤ちゃんの良くなった点・回復してきた点、今なされている状態等を聞き、モチベーション維持に努める事が大切です。

これは、助産師・看護師が心得ている事で、必要な看護・援助ですが、赤ちゃんの容体に緊急性がある為、お母さんとじっくり話しをしている時間が短い・少ない可能性があります。

この時は、遠慮なく何でも聞く・話す等、相談して1人で悩み考えない事が産後うつと産褥期症状の遅延が予防できて、赤ちゃんとの母子形成を促進させる効果にも繋がっていきます。

お母さんができる事

同じ産婦人科病棟に入院している母子です。

赤ちゃんの状態によっては、小児科病棟へ転棟している場合もありますが、この場合は面会が可能ですので、面会時間になったら会いに行き抱っこ・母乳又はミルク・沢山の声かけを行って愛情を与えます。

生後、間もなくして赤ちゃんと一緒にいれる時間が少ない・短くなってしまう事があります。

接する時間が短くなる事や、吐き気・嘔吐によって授乳時間をゆっくり設けられない事から、母乳分泌が減少してしまう可能性があります。

理想的なのは、赤ちゃんと接する度に母乳分泌が起動に乗っていなくても、くわえさせる事ですが、髄膜炎による症状から母乳育児が断念してしまう傾向もあります。

母乳は赤ちゃんの免疫を高める働きがあり、病気・感染症から守ってくれる・罹患しにくい特徴があります

また、栄養成分にも富んでいる事や、母子関係の絆が増強・育成される事から、可能な限りは母乳時間・母乳育児を励まれてほしいところです。

まとめ

髄膜炎を患ってしまった赤ちゃんを優先にしないといけない為、必ずしも母乳育児にとは言えません。

しかし、諦めないで励む事で髄膜炎が完治した後、退院して自宅で育児する時に多方面で活躍・効果がある母乳なので、念頭に入れておいていただきたいと思います。

髄膜炎発症によって、お母さんが描いていた・予想されていた産後が大幅に変更される事になります。小さな産まれたばかりの赤ちゃんが髄膜炎によって様々な症状と闘っています。

また、症状以外に検査・持続的静脈内点滴にも苦痛を感じながら踏ん張ってもいる状況です。

お母さんにも計り知れない心の痛み・苦しみがあるかもしれませんが、抗生剤治療で回復・軽快していくので、それまでの辛抱になります。

その間、母乳が出にくくなったり・出なくなったりしないよう、病院食をしっかり全量食べて、可能な限り休息・臥床を促し、産褥後の体調を早く回復させ、赤ちゃんのお世話ができるように備える事が大切で求められています。

個人的には、産後、我が子に異常があり泣き止まらない、泣き崩れたお母さんを見ました。

簡単に安易な言葉をかけられず、どのように声をかけたら良いか悩んだ事がありました。

今なら自分も出産し育児中の経験を踏まえて、今現在のみで考えるのではなく、「今後こうする為に今、お母さんができる事・やれる事」に専念し、いずれは軽快・完治する赤ちゃんを万全な状態で受け入れられる状態を備えておく事と言えます。

今回は出生後、間もなく発症する髄膜炎の為、母乳に関しても書いてきました。母子は2人で1セットであり、これは育児中、全期間を通して言い切れる事です。

お母さんの心身が順調・健康でないと、良い育児に欠けてしまう事があります。髄膜炎と頑張っている赤ちゃんがいます。

なので、お母さんも落ち込みから抜け出して前を向き、できる事を頑張ってほしいと思います。

また、必ず1人で悩み考えないで、助産師・看護師、退院後は保健師、地域の子育てに関する集い、赤ちゃんの健診の度に質問・疑問等聞き、悩みや不安を相談する事もとても大切で、勉強になり気分的にも明るくなれますのでお勧めします。

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