赤ちゃんの怖い病気、麻疹の症状や原因は?7つのケアで対策

麻疹は、麻疹ウイルスの飛沫感染・空気感染によるもので、ウイルス感染症に入ります。

好発年齢は1~5才ですが、伝染力が極めて強いウイルスで集団感染にも発展してしまう疾患です。

強い伝染力をもつ麻疹から、予防接種で赤ちゃんが罹患した際の重症化・合併症の発症を抑え、可能な限り早い回復を促し、心身の疲労を軽減すると共に安心して日常生活が送れるよう備えていく事が大切になってきます。

では麻疹の原因や症状をみていきましょう。

麻疹の原因

麻疹に感染した乳・幼児の咳、くしゃみで麻疹ウイルスが飛び散り、空気感染・飛沫感染・接触感染します。

潜伏期が9~11日で、感染力は“カタル期“(【2.で書きます】)に最も強いです。また、発疹の出る4日前~発疹後5日までは、感染力があります。

感染力がある時期に、罹患した乳・幼児と遊びを介して触れる事や、同室で過ごす・遊ぶ等をする事によって、容易に感染してしまう事態となってしまします。

麻疹の症状

麻疹は、決まった経過をとる特徴があります。

概要は、潜伏期間の後、38℃前後の熱が出て、一時的に治まります。

しかし、再び39~40℃の高熱と発疹が出てきます。

3~4日の高熱が続いたのちに解熱し、発疹も次第に消失していきます。

主要症状から①カタル期、②発疹期、③回復期の3つに分けられます。詳しく見ていきます。

カタル期(罹患1~4病日)

  • 期間…3~4日
  • 発熱…38~39℃
  • 主症状…鼻水、咳、結膜炎、眼脂、コプリック班

*コプリック班とは、麻疹特有の症状で、口腔内の頬粘膜に栗粒大の“白斑”が現れます。奥歯に接する頬粘膜に白い斑点があり、その周囲は炎症を起こして発赤になっています

発疹期(罹患4~7病日)

  • 期間…4~5日
  • 発熱…一時、解熱して再発熱(高温で39~40℃)
  • 主症状…著明な鼻水、咳、結膜炎、眼脂、発疹

*発疹(赤い)は、耳の後ろ、顔面・頸部から始まり、体幹・四肢まで及びます。また、発疹同士がくっついた形状(融合)となり、一面、赤く見えます。

回復期罹(罹患4~7病日)

  • 期間…3~4日
  • 発熱…37℃代~平熱
  • 主症状…軽度・少量の鼻水、咳、結膜炎、眼脂、発疹

*咳のみ(他の症状はほぼ改善)、数日間、続く事があります。

*発疹は、バラ色から暗褐色~色素沈着へと変化します。

風疹の治療と予防

合併症の発症がなければ、特別な治療は行わず、対症療法と安静になります。

麻疹・風疹混合ワクチンの接種で、麻疹に罹患する確率が低くなります。

また、予防接種を実施していれば、合併症(気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎)はほとんど起こらないと言われています。

1才前後で、赤ちゃんの体調の良い日に予防接種を受ける事をお勧めします。

風疹のケア

ケアの方法はそれぞれ症状によって変わってきます。

熱に対して

柔らかい(固まらない)タイプのアイスノンや、小さな保冷材を使って解熱を促していきます。

使用時は直接、当てるのではなくタオルやハンカチ等で巻いてから後頭部、頸、腋下、鼡径部に当てると効果的です。

額に貼るタイプの物を使われる方も多くいますが、医学的には解熱に直連した根拠はない為、解熱効果は少ない可能性が高いです。

しかし、「気分的に安心する」、キャラクターの物で心強く「落ち着く」等という幼児であれば、その心理から使用効果はあると思われます。

基本的には、太い動脈を冷やす事によって、今以上の高温にならないよう努めるのと、高温が早く解熱し平熱に戻れるように努めるのが目的です。

また、赤ちゃんは発熱に伴う“頭痛”を訴えられません。冷やす事で、この頭痛の軽減も図れる効果があります

鼻水に対して…

鼻水が垂れて舐めたり、口に入って飲み込んだりしないように、鼻水に気づいたら直ぐに拭き取る事が大切です。

ティシュで拭くのも良いですが、使い捨てのコットンやガーゼで拭き取るのもお勧めです。

柔らかい素材の物で、拭き取ると鼻や鼻・口元の皮膚が痛くなりにくいです。

ガーゼハンカチの使いまわしは、鼻水に含まれるウイルスを拡散する可能性があるので、絶対に使用しないで下さい

咳に対して…

咳は身体の防衛機能であり、体内の異物を除去しようとする働きから起こる生理的なものです。この為、咳止めは使用しません。

咳は、体力消耗や不眠、浅い眠り、疲労、日常生活動作が遅れる・スムーズに進まない等、様々な影響があります。

咳している時は、背中や胸元を優しく撫でたり、トントンしたりして励まします。同時に声かけも忘れないで下さい。

結膜炎、眼脂に対して…

使い捨てのコットンやガーゼを濡らして、拭き取ります。

この時、眼球に触れると違和感を生じて嫌がったり泣いたりするので、眼球には触れないように気をつけて拭き取ります。

お母さんの手指で、取り除くという形をとるのは衛生上、好ましくありません。

コプリック班に対して…

まだ小さな赤ちゃんには、歯磨きやガーゼで拭き取るという口腔ケアを実施されていない月齢の低い赤ちゃんもいると思います。

麻疹に感染し、各症状が起きている事から、消化管粘膜にも軽い炎症を起こしているので、柔らかい歯ブラシを使って、歯磨き・口腔内をブラッシングする必要があります。

歯磨きによって、発症しているコプリック班の増悪を予防できる事と、嘔吐・下痢の発症を回避できるメリットがあります。

手短にサッと行うだけでも効果があるので、柔らかいブラシで、柄が短い歯ブラシを準備されてケアして下さい

発疹に対して…

発熱や疲労がある為、入浴する事は困難な状態なので、身体を拭く清拭を行って保清に努めます。

使用するタオルは、材質が柔らかい物を使い、擦らず抑え拭きを実施します。

清拭は速やかに、短時間で行えるよう必要物品を完備してから実施します。

同時に寝衣の交換もして、清潔を保つと同時に気分転換を促します。

また、発疹の色や範囲を観察すると、麻疹の決まった経過から、今どの状態なのかなと目安がつきます。

その目安から、「回復期に入ったな、咳はまだ続くんだね」等と、経過を把握でき、赤ちゃんに対する声かけも良い意味で違ってきます。

赤ちゃんにとって各症状はもちろん、病態を認識できない為、とても不安になったり、怖がったりします。

言葉を理解できなくても、お母さんの雰囲気や表情から悟れるのも赤ちゃんならではの才能です。

この事から、1つ1つのケアや事態を優しく丁寧に、且つねぎらいながらも応援していく前向きな言葉をかけるのが重要です。

お母さん自身、「私が変わってあげたい、辛そうで切ない」等、母性愛があるのは素晴らしい心情です。

しかし、1つの病気と闘っている真っ最中の赤ちゃんですから、それを支え応援し、苦痛の緩和と適切な援助をしなければならないのがお母さんであり、努め・責任でもあります。

「感染させてしまった…」、「感染しちゃった…」等と自責したり、悔やんだりする気持ちも理解できますが、前向きに一緒に頑張ろう、立ち向かおうと、今できるケアを頑張られて下さい。

まとめ

上記は、個人的に経験し学んだ事を表しました。麻疹とは違いますが、主人がインフルエンザに感染し、子どもにうつり、子どもがうつって闘病中に私が感染しました。

とても辛く大変な生活でした。しかし、“私が何とかしなくては良くならない”という気持ちのみで看病と、最小限の家事を行いました。

色んな思い、事態、各場面での情があり、一言では言い表せませんが、病気せず大人になる赤ちゃんはいません。病気して、その病気と闘って、治って身体が強くなっていくものです。

感染力が強い時期は、家族全員の協力や通常以外の手間もありますが、日ごと回復し完治する疾患です。お母さんが頑張っただけ、赤ちゃんも頑張れるし、症状は軽減・改善していきます。

辛い時こそ少しの踏ん張りと頑張りで、最後は大きな喜びと安心、達成感で満たされます。

赤ちゃんとお母さんは2人で1セットです。感情伝達や互いの理解力は、誰よりも速く、優れています。「かわいそう」等と思うと、赤ちゃんは「自分はかわいそうなんだ…」悲しくなる心理があります。

近くにいて、一緒に頑張ってケアするお母さんがいれば、かわいそうな事は何もありません。

1日も早い症状の軽減と回復に向けて、前向きに捉え、ケアに励んでいただきたいと思います。

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