みなさんは腸閉塞(ちょうへいそく)別名:イレウスっていう病気を知っていますか?
腸閉塞は腸が色々な要因で詰まったり腸管が細くなって排せつ物が出なくなる病気です。
その中で腸重積症(ちょうじゅうせき)と言うのが0歳から2歳までの赤ちゃんがなりやすい腸閉塞です。
今回は腸閉塞(イレウス)の中でも赤ちゃんがかかりやすい腸重積症(ちょうじゅうせき)の症状や原因、どんな事に気を付けるかなどについて少しお話しします。
2歳までの赤ちゃんがなりやすい腸閉塞の一種・腸重積症とは
腸閉塞(別名:イレウス)にはたくさんの種類がありますが、イレウスの種類の中で2歳までになりやすいのが腸重積症(ちょうじゅうせき)です。
簡単に言うと腸重積は腸管がが腸管の中に入り込んで、腸が二重になる部分が出来る病気です。
腸の重なっている部分は圧迫されて狭くなって排出物が通りにくくなって少しずつ老廃物が溜まるうえ、重なった部分の腸管は圧迫されて出血しやすくなります。
その状態が続く事で重なった部分の細胞が死んでしまうので出来るだけ早く発見して治療や手術をする必要があります。24時間以内なら内科的治療で治る可能性があるといわれています。
この腸重積症(ちょうじゅうせき)の主な症状はお腹の痛み、嘔吐、血便、お腹のしこりが特徴で、お腹のしこりは触診で分かります。このしこり部分が腸管の2重になって厚くなっている部分です。
赤ちゃんが危険な目に合わないようにおかしいと思ったら出来るだけしっかりと観察して早めに気付いてあげましょう!
腸重積症の症状と注意点は?
では腸重積症の症状についてお話しします。
赤ちゃんの場合はお腹の痛みから急に機嫌が悪くなって大泣きして、少しするとピタっと泣き止む事を繰り返します。
どうして大泣きと泣き止みを繰り返すのか。
普通食べ物を消化して排せつする時には、腸管が運動して休んで運動して休んでを繰り返えす事で体外に排せつ物を出すんですが、腸管が運動している事で2重になってしまった部分が更に圧迫されて痛くなるので、腸管の運動が止まると痛みも納まってまた運動が再開されると痛みが出て大泣きして、その為大泣きと泣き止みを交互に繰り返すんです。
腸重積症の吐いた時の特徴は嘔吐物が黄色っぽい事です。
この黄色は胆汁の色です。
ここで血便も出たら危険な状態です。
血便と言われても分かりにくいかも知れませんね。トマトケチャップのようなものが混じっている便と言う方が分かりやすいかもしれませんね。
このような症状と血便が出た場合は時間なんて関係なくとにかくすぐに病院に連れて行ってくださいね。
腸重積症の主な原因・24時間のタイムリミットと検査と治療
次に腸重積症の原因についてお話します。
はっきりした原因は分かっていないのですが、腸のリンパ組織が腫れて大きくなっている場合や、先天的なもので腸管の一部分が袋のようになっていて重なりやすい状態になっている場合や腸内にポリープが出来てしまっている場合等が原因と考えられています。
でもあくまでも考えられているという事なので完全な要因ではありません。
腸重積症が疑われる場合は超音波検査をします。
腸重積症になってから24時間以内であれば大抵の場合は高圧浣腸で治ります。
高圧洗浄は腸に直接高圧で空気などを送り込んで重なった状態の患部を元に戻すという治療法です。
この治療がうまく行けば大抵の場合は1~2日で退院できます。
24時間過ぎた場合と3重に折り重なっている場合、空気圧での高圧洗浄がうまく行かなかった場合、腸重積症は再発率が多いので再発の場合も手術が必要になります。
腸重積症になりやすいのは女の子よりも男の子の方がなりやすい傾向があるといわれています。
ちなみに腸閉塞は腸管がふさがってしまう状態で、絞扼性(こうやくせい)イレウスは腸管がねじれてしまう状態を言います。
まとめ
イレウスの種類の中で2歳までになりやすいのが腸重積症だという事、腸重積症は24時間のタイムリミットがあるという事等を少しお話ししましたが分かりましたか?
腸重積症になってしまった赤ちゃんのママが、その時の様子を暴れる程の痛みが5~15分続いて大泣きして疲れ果てて青ざめるという状態を何度も繰り返したといっていました。
頻繁に嘔吐を繰り返す場合は赤ちゃんの機嫌や食欲、便秘の有無には注意してみてくださいね。
大人でも腸閉塞になったら痛みで耐えられないという位なので赤ちゃんが耐えられるわけもなく‥。24時間のタイムリミットがある腸重積症の特徴を頭の片隅に置いて気をつけてあげる事が大切です。
やはりいつも身近にいるママが赤ちゃんを日々しっかり観察する事が基本です。
いつもと違うあきらかに様子がおかしいと思ったらすぐ病院へ連れて行きましょう!
迷うなら♯8000の深夜休日365日無休の小児救急電話相談に電話をして、相談してみましょう!
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