これから冬場になって気をつけないといけないのが、インフルエンザです。
インフルエンザは、主に冬場にかけて多く見られる感染病の1つです。誰でも一度位はかかったことがある病気ではないでしょうか?
予防や重症化を避ける目的で、予防接種を打たれている赤ちゃんが多いですが万一、罹患した時に備えて特徴と対処法を知ることは大事です。そこで今回は赤ちゃんのインフルエンザの予防や対処法、インフルエンザの特徴について説明していきます。
インフルエンザの特徴と対処法
インフルエンザの特徴としては基本的に
- 寒気
- 発熱
- 関節痛
- 筋肉痛
これ等が突然あらわれ、続いて咳、鼻水などがあらわれてきます。
一般的な風邪と違って、大きな違いは病原菌の繁殖が速い分、症状が進行するスピードも速いです。
赤ちゃんは、泣いて知らせる事がメインですが、泣く以外にぐずりやすい・ぐずる、眠れない、ぐったりしている、手足の動きが鈍い、元気がない等、表情や動作でもサインを送ってきます。
また、母乳やミルク、水分、離乳食の摂取量が少ないという特徴も出てきます。
発熱
発熱前に、先に寒気がきます。身震いをする、指先が冷たい・青っぽい(血の気が薄い)といった外見的症状が確認できます。
そして、病原菌の繁殖がピークに達する頃、発熱が起きます。身体が熱く火照ったり、顔が赤くなったりします。
寒気がない時は、冷やして体温上昇と体力消耗防ぎ、安楽に努めます。
赤ちゃん用の固まらないタイプの保冷剤や、お菓子に入っている小さな保冷剤が有効です。
柔らかく直ぐ溶けやすいので、事前に多めに確保しておき適度に交換します。また、頭部用に少し大きめの保冷剤があると便利です。
使用時は、薄いガーゼハンカチで保冷剤を覆って使用します。
冷やす部位は、首(後ろが理想ですが、状況に応じては頬~顎の近く)、股関節(オムツや寝具の上から両側に2つ使用する)、脇の下(寝具の上から、又はガーゼハンカチで覆って直接、使用する)、頭の下に使用すると下がりやすく、ひんやりして気持ち良いです。
寒気がある時は、高体温でも保温に努めます。赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、冷えやすく熱くもなりやすい特徴があります。
その為、部屋の開け閉めや温度・湿度調整、掛物や寝具調整が必要になってきます。
関節痛、筋肉痛
発熱の随伴症状でもあり直接、軽減するのは難しいですが、擦るという”タッチング”をして安心感と、精神的苦痛の緩和に努めます。
この症状が出ている時は、ぐったりしていたり、元気がなく寝ている時間が多い為、無理にタッチングはしなくても構いません。
赤ちゃんは目を閉じていても、母親の匂いが分かり鑑別すらできる力があります。
赤ちゃん自信、不快な症状に怖いという感覚もある為、可能な限り隣や側に居る事が望まれます。
この際は、必ずマスクをして自らが感染してしまうのを防ぐ事に心がけます。
咳
咳は身体の中の悪い菌を出そうとする防衛機能です。赤ちゃんは鼻が低く、鼻が詰まりやすい特徴を持っています。
増してインフルエンザに罹患中は、マスクができません。
その為、咳によってインフルエンザ菌が、空気中に散乱する結果になってしまします。
窓を開けて換気する事で、空気中の菌を外に排除し、新鮮な空気を取り組む必要があります。空気以外にも寝具類、使用した全ての物に空気・飛沫感染してしまっています。
この為、適度に洗濯する事と、菌繁殖を抑える為に加湿する事が大切になってきます。
換気中は、赤ちゃんが冷えない・寒くならないよう、毛布を追加して暖かくする事が大切です。
鼻水
鼻水が出ていたら、ティシュで拭き取り、使用したティシュはビニール袋に入れて捨てます。
鼻水にもインフルエンザ菌が出ているので、むき出しの状態では空気感染となり、症状回復の遅延・罹患者の増加(新たな感染者)に発展していきます。
使用後は、ビニール袋に入れて、捨てた度にビニール袋の口を結ぶ等して、密封維持に努めます。この為、ガーゼハンカチは衛生面と感染面からお勧めできません。
また、鼻水や鼻詰まりを母親の口で吸って、症状緩和に努められる方がいますが、母親の感染率が高くなる為、避けたい援助です。
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どうしても取ってあげたい時は、市販でも販売されているスポイトが有効です。
スポイト使用後は、インフルエンザ菌を殺菌する必要がある為、消毒液が必要になってきます。
その他にインフルエンザで大事なこと
その他にインフルエンザで大事なことと言えば
- 水分補給
- 口腔ケア
- うがい手洗い
などは欠かすことができません
水分補給
体調が優れない為に食欲がなかったり、少量しか摂取できなかったりします。発熱により、水分が蒸発し脱水になる可能性が高いです。
水やお茶よりも、ポカリスエットやイオン水がお勧めです。
特に、ポカリスエットは電解質の補給ができ、体内の水分量が多い赤ちゃんにとっては貴重な成分になります。
市販でも、3ヶ月頃から飲める赤ちゃん用のポカリスエットがありますので、試されてみて下さい。
完全母乳育児中の方は、例えば1日に1回だけ・一時的にミルクを追加して、栄養を補強するのもお勧めです。”ミルクに頼ってしまうのでは…”と心配な方は、ミルク無しでも問題はありません。
使用する対象は、まだ小さな赤ちゃんで、インフルエンザ罹患によって数百g痩せてしまった等、g単位で成長を観る必要がある赤ちゃんに優れていて有効です。
口腔ケア
呼吸器系の二次感染予防の為に、水で濡らしたガーゼハンカチで口腔内を拭いてあげます。まだ、小さな赤ちゃんなので、必ずしも絶対ではありません。
できる可能性があるなら、実施した方が菌の繁殖や不快感の軽減に繫がります。
実施する際は、自分の小指か人差し指にガーゼハンカチを巻き、その指で歯茎や乳歯を優しく拭き取ります。
まとめ
インフルエンザは一度、罹患したから次は罹患しないという事がありません。
また、「今年はAが多いね」等と、流行する型があります。”A型に罹ったのに、今度はB型になった”という事例もあります。
予防接種は効果はありますが、絶対にインフルエンザにはならないという保障は残念ながらありません。
外出後は赤ちゃんの十分な手洗い・手拭きをし、家族全員が罹患しないよう心がけ注意する事も大切な赤ちゃんを守る要素になってきます。
具体的には外出時はマスク着用、帰宅後の手洗い・うがいは十分に行い、室内では適正な温度と湿度を保つようにします。また、換気する事や小まめな洗濯、予防接種を受ける事が大切になってきます。
万一、赤ちゃんが罹患しても落ち着いて、あまり悲観的にならずに1つ1つの症状を軽減する事を目標に看病されて下さい。
赤ちゃんは敏感で、母親や家族が過度な心配や後悔をすると伝わってしまい、今起きている症状に対して恐怖感を抱きます。
何があっても側にいて、守ってあげるという励ましが心強いです。
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