甘くおいしいチョコレート、私たち大人は、疲れた時や集中したいとき、ちょっとおやつに食べることがありますよね。
でも、赤ちゃんにチョコレートを与えるのは、1歳を過ぎてからとか3歳からがいいとか、ある種神話的にいわれています。
その理由は、大人たちがチョコレートに対して「太る」とか「虫歯になる」などのマイナスなイメージを持っているから。
でも本当は、チョコレートは健康に良い食べ物なのです!!
赤ちゃんに良くない理由の一番は「味覚形成への影響」でしょう。
じゃあ結局のところ何が本当で、いつから食べさせてもいいの?
今回はそんな疑問をひも解いていきます。
記事の目次
よく目にする「チョコレートはダメ」はそんなにダメじゃない
赤ちゃんにチョコを食べさせてはいけない理由として、よく載っているのが、だいたい下記の4つ。
- 虫歯になる
- アレルギーを起こす
- 味覚形成に影響を与える
- 中毒性がある
でもほんとうにそうなのでしょうか。
1つ1つみてみましょう。
チョコレートが特に虫歯になりやすいわけではない
実は、チョコレートの原料であるカカオは、虫歯を抑える働きがあります。
じゃあなぜ虫歯になるといわれるのでしょう。
虫歯の原因になるのは、チョコレートに含まれる「糖」。
糖を食べると、口の中に常在している虫歯菌活発になって酸を出し、その酸が歯を溶かすのです。
これが「虫歯」。
つまり、私たちがチョコレートだと思って食べているものは、実はチョコレート味の砂糖のかたまりということです。
特に、市販のチョコレートは、パッケージの原材料の一番目に記載されているのが糖質という製品も多いです。
そりゃあ虫歯になりやすくもなりますよね。
でも、それはチョコレートに限った話ではなく、その他の糖質の多い食べ物にも同様にいえること。
もちろん、チョコレートや他のお菓子を食べても、その後きちんと歯磨きをすれば、虫歯にはなりません。
油脂・糖質摂取が気になる場合は「カカオ率」が高いものを選ぶと良いでしょう。
チョコレートアレルギーは乳・カカオが原因
チョコレートアレルギーとは聞きなれないと思いますが、まれに症状が出てしまう赤ちゃんもいます。
チョコレートのアレルギーは、乳またはカカオが原因である場合がほとんど。
市販のチョコレートには、苦味を抑えて食べやすくするために、乳成分が含まれていることが多いです。
子供用のチョコレートには、「アレルギー対応」の製品を除き、ほとんどの製品に乳成分が入っていると思っていいでしょう。
また、チョコレートの原料であるカカオ豆も、金属アレルギーの原因になるといわれています。
「アレルギー対応」の商品としては、カカオの代用に「キャロブ」というマメ科の食物が使われ、注目を浴びています。
いずれも、チョコレートを食べた後、症状が出てしまったときは、食べたチョコレートの成分を記録したうえで、かかりつけの病院で診てもらうようにしましょう。
味覚形成への影響は
赤ちゃんの味覚は3歳までに形成されたものを土台とし、8歳に確立するといわれています。
赤ちゃんの食育が注目を浴びるわけは、3歳までの味覚の経験が一生ものになるからです。
薄い味から食べさせるのは、様々な味を感じとれるようになるためなので、小さいうちから濃い味を覚えてしまうと、味覚の発達を邪魔してしまいます。
赤ちゃんの味覚は大人よりずっと敏感で、日々の食事からいろんな味を感じとっています。
傷んだものや古くなったものなど、「違和感」のある危険な味をきちんと認識するためにも、濃い味を与えすぎないよう注意しましょう。
確かに中毒性はある
チョコレートは嗜好品に分類されるほど、食べたらもっと食べたくなる中毒性があります。
大人でも、疲れたときに一口食べたら気分転換できますし、集中力もアップします。
これは、チョコレートが幸福感をもたらす脳内物質の「エンドルフィン」を放出させるからです。
エンドルフィンは、モルヒネのような効能のある天然の鎮痛薬です。
食べたら気持ちが良くなる美味しいお菓子、そりゃあ依存してしまいますよね。
また、チョコレートに含まれている砂糖も中毒性の高さが知られています。
砂糖には、依存性の3大兆候である
- 摂取量の増加
- 離脱症状
- 乾望
と再燃の全てが当てはまるといわれています。
特に、市販でよく売られていて美味しいミルクチョコレートやホワイトチョコレートには、油脂と糖がたっぷり。
もっともっととたくさん食べ過ぎてしまうと、血糖値が上がり将来的に生活習慣病のリスクになったりもしかねません。
健康に優良なチョコレートも、良い面ばかりではないことも良く知っておいてくださいね。
赤ちゃんにおすすめのチョコレート
砂糖少なめ、高カカオのチョコレートを与える
健康に良いカカオをたくさん食べさせたいけれども、油脂と糖質にはご遠慮願いたい。
そんな方は、ミルクチョコレートは避け、カカオ含有量70%以上のビターチョコレートがおすすめです。
ミルクチョコレートに比べたら苦めなので、嫌がる赤ちゃんもいるかもしれませんが。
砂糖ゼロ・糖類ゼロの市販チョコレートの代表は下記の商品です。
【ロッテ ZERO】
砂糖、乳糖などの糖類が含まれないノンシュガーのチョコレートです。
乳糖が気になる方は、ビタータイプもおすすめです。
ダイエットを気にする方へ食物繊維も豊富に含まれている糖類ゼロのチョコレートを通常のお菓子の代わりとしてお勧めしたいです
油脂・糖質が多ければ量を調整して
チョコは甘い嗜好品、おやつの時間の楽しみに、甘くて美味しい一口を与えたい。
そんな方は、油脂と糖質の量をチェックして、おやつに一日で一口というように、調整して与えると良いでしょう。
アレルギーが心配・中毒性も心配な方は
アレルギーが心配・中毒性も心配な方向けには、アレルギー対応でカカオの代替品になっているキャロブを使ったチョコレートがおすすめ。
【キャロブチョコレート】
キャロブにはこんな嬉しい特徴があります。
- キャロブ自体に甘味があり、余分な甘味料を添加する必要がなくヘルシー
- 食物繊維が豊富
- 鉄分やカルシウム、ビタミンが多く含まれている
- カフェインを含まないため、子供や妊婦さんにも安心
- カカオに比べて脂質が少ない
- 血糖値改善作用や肝機能の改善効果がある
虫歯も気になる方には
【歯医者さんが作ったチョコレート】
まとめ
いかがでしたでしょうか。
まとめると、
- 「チョコレートは害がある」はただの先入観、チョコレートはとても健康に良い
- アレルギーを除き、赤ちゃんへの健康影響はあまり神経質にならなくてよい
- 赤ちゃんの味覚形成は3歳まで、濃い味の与えすぎには要注意
- 赤ちゃんにおすすめは、糖類少な目・高カカオのチョコレート
このようになります。
美味しいチョコレート、与えすぎに気をつけて、親子で一緒に幸せのおやつタイムを満喫したいですね!
コメントを残す