赤ちゃんの頬が赤くなる気になる5種類の病気

赤ちゃんの頬が赤くなるのは、何らかの原因があって、そのほとんどが炎症反応です。

痒みや痛み、かさつく、乾燥、違和感等を伴い、個体差も大きく関係して症状の重い・軽い、範囲が大きい・小さいにも個人差があります。

アトピー性皮膚炎

TaniaVdB / Pixabay

赤ちゃんに起きるアトピー性皮膚炎の背景には、生活環境・生活習慣(気密性・高温多湿の生活環境、ストレス、大気汚染)によって発症します。

近年では、アトピー性皮膚炎の患者(小児)数が増加しており、思春期になっても治らず成人型に移行する症例が増えています。

診断

アトピー性皮膚炎は、「増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因をもつ」と定義されています。

また、診断基準には

  1. 掻痒
  2. 特徴的な皮疹とその分布(皮疹は湿疹病変、左右対称の分布、年齢による特徴)
  3. 慢性・反復性の経過(乳児では2ヵ月以上、その他は6ヵ月以上)

この①~③の3つの条件を満たすものを、その症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断します。

同時に、上記に追加して、④参考項目(本人または家族のアトピー性疾患、血清IgE高値、鳥肌様皮膚)が挙げられています。

臨床像

乳児期では、生後2~6ヵ月頃から、口周り・頬・顎・頸部・頭部に湿潤性皮疹が出現し、次第に?幹・四肢へと広がっていきます。

病態

発症には、大きく分けて2つの因子が関わっています。

1つ目は、角層のバリア機能の障害による、ドライスキンです。

2つ目は、アレルギーの素因(体質)です。

合併症

①眼合併症

重症のアトピー性皮膚炎(特に顔面の皮疹が酷い場合)の赤ちゃんの10~30%に、白内障・網膜剥離が見られます。

②感染症

アトピー性皮膚炎患者の皮膚は、容易に病原菌が侵入しやすく、伝染性軟属腫(俗に言われている「水いぼ」です)、単純ヘルペス感染症等のウイルス感染症や、伝染性膿痂疹、ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群などの細菌感染症が起こりやすいです。

③その他の併発

アトピー性皮膚炎が軽快した後も、手湿疹・ズック靴皮膚炎・舌なめずり皮膚炎・接触性皮膚炎・脱毛症・顔面単純性粃糖疹をしばしば併発する特徴があります。

治療・ケア

抗ヒスタミン薬、ステロイド外用剤、外用免疫抑制剤が処方されます。

原因・増悪因子の発見・除去、保湿剤を用いたスキンケア、合併症の予防・早期発見が大切になってきます。

乳児脂漏性皮膚炎

新生児~乳児期初期にかけて、頭部・額部・顔面の皮膚が全体的に黄褐色の痂皮におおわれ、中に湿疹性の変化が混在するものです。

痂皮の周囲・皮膚がピンク色~薄い赤色に見える事もあります。

特徴

生理的な脂線機能の亢進によるもので、生後、半年を過ぎる頃には軽快するのが多いです。

発症部位

オムツ装着部、体幹の脂漏部位にも落屑性紅斑が出現する場合もあります。また、頭部・肛門周囲の脂漏性変化に始まり、体幹へ拡大する場合には「ライネル落屑紅皮症」と呼ばれます。

治療・ケア

ステロイド外用治療と、洗髪・入浴で保清を保つ事となります。

接触皮膚炎

皮膚に付着した物質によって、引き起こされる皮膚の炎症の総称です。

分類

非アレルギー性と、アレルギー性の2つに分けられます。

非アレルギー性

ある濃度・ある接触時間によって、誰にでも起きうるものです。
乳児では尿(陰部)、便(臀部・肛門周囲)、唾液(口唇)、食物(顔面)、衣類(全身)等です。
中高生になると、洗剤(手・上肢)が代表的原因となってきます。

アレルギー性

皮膚でのアレルギー反応により、引き起こされる湿疹です。
衣類、アクセサリー、外用剤、化粧品、毛染め等、日用品の中に多くの原因物質(アレルゲン)が潜んでいます。
アレルギー性の場合は、皮膚貼付試験で確定します。

治療

原因の発見・除去、ステロイド外用剤、ヒスタミン薬の内服となります。

急性痒疹

ストロフルス」とも呼ばれる疾患です。

幼少期に好発して、虫刺されに対する過敏な皮膚反応です。

症状

蕁麻疹のような丘疹、水泡、結節で、痒みが強くて、しばしば不眠になります。時に、発熱・食欲不振を伴います。

予防

虫刺の予防が第一になります。同時に、掻把による二次感染に注意します。

治療

ステロイド剤、抗ヒスタミン薬の投与を行います。

蕁麻疹

痒みを伴う不整形、常色~淡紅色、ミミズ腫れ様の皮疹が突然、出現して数時間で消失します。
数日以内に治癒する“急性型”と、1ヵ月以上、出没をくり返す“慢性型”とに分けられます。

概念

食物・薬剤が原因で、アレルギーの関与により発症する場合と、物理的刺激(接触)、寒冷、日光、運動、発汗等の非アレルギー性の機序により、誘発される場合があります。

各種アレルゲン、物理的刺激、ヒスタミン遊離物質等が、皮膚の肥満細胞・血液中の好塩基球を刺激させヒスタミンを放出させて、神経受容体を刺激して痒みを起こします。同時に、血管透過性を亢進させて、真皮に浮腫を引き起こします。

治療

抗ヒスタミン薬投与が一般的です。重症例には、ステロイドの全身投与が行われます。

様々なこまめなケアの必要性

子どもが敏感肌で、月齢が小さい赤ちゃんの頃は、自分の唾液でも頬・口周囲が赤くなり、赤ちゃんとはいえ、痒いらしく、自分の手で掻いていました。

スタイをしたり、定期的に濡らしたガーゼで拭き取ったりしていましたが、興味があって何でも口に入れたり舐めたりしている時は、症状改善に追いつかなかったのが現実でした。

また、離乳食を開始した頃からも、こぼしたり、食物を触って手で口元を擦ったり掻いたりして、症状が改善しては、また再発するという繰り返しの時もありました。

上手く食物を口へ運べない時は、顎が真っ赤になって痛々しい状態にまでなった時もありました。

冬季の乾燥からも痒みが増したようで、その時は私が使っている赤ちゃんから使えるローション・クリーム・UVを塗って、保湿と紫外線カットを意識してケアしていました。

同時に、食物や汗で汚れたり、濡れたりした時は、先ずはティシュやガーゼハンカチで汚れ拭いて、それから濡らしたガーゼハンカチで拭き取り、最後に新たに別のガーゼハンカチで拭いて保湿を行ってきました。

これは今現在も同じで、月齢の経過やケアの徹底をした甲斐があって、今では炎症サイクルが短くなりました。

諦めずに治療・ケアに取り組むことが大切

私個人も、寒冷や、紫外線で赤くなる紫外線過敏症でもあり、紫外線対策は1年中、冬季でも紫外線カットの手袋等を使っています。

思春期の頃、酷かった時は、自分の髪の毛が頬に触れただけで頬が真っ赤になって、次第に痒くなり始め、少しでも掻いたら痒くてたまらない・赤みが増す・熱感すら生じた経験もあります。

この時は、青魚に触れた事もあり、これは接触性皮膚炎だったのか、蕁麻疹だったのかの判断が難しく、時間経過と共に改善し消失して終わりました。

赤ちゃんは、「新陳代謝が良くて治るのが早い」とも言われていますが、体調やアレルギー性のサイクルによっては、完治まで長い道のりになってしまいます。

中には、赤ちゃんの時で治まらず、思春期・成人にまで発展するケースもあります。

赤ちゃんにも個体差があり、その背景(生活スタイル・生活習慣・嗜好・遺伝的要因・持病等)を十分、考慮して徹底的に治療・ケアに取り組む事が大切になってきます。

時に、長い時間を要して、心が折れそうになりますが、必ず誰かに相談するセカンドピニオンしてみる薬を使っての反応を書きとめ評価する等と、工夫して向き合って取り組む事が求められており、必要となっています。

まとめ

看護学生時代、有名な皮膚科医師が授業中に、「1掻き10日です」と話されていました。正にその通りの時もあります。

痛いのも辛いですが、痒いのも辛くて、状況によっては“掻きむしる“と表現した方が合っている場合もあります。

これは、私も経験しており、不眠や、痒みで気が狂いそうにもなりました。

決して他人事ではなく、赤ちゃん~用初期・思春期・成人でも当てはまるものでもあります。

原因を追究して、諦めないで取り組む事が重要です。

赤ちゃんを守れるのは、お母さん・家族です。一番そばにいるお母さんが特に求められています。

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