みなさんは『沐浴』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
沐浴とはお湯や水で体を洗い流すことを言います。
赤ちゃんは新陳代謝が激しくオムツもしているので毎日1回沐浴をして、清潔を保ち、血液の循環を良くしないといけません。
病院で全ての準備や設備が整っていて看護師さんに見守られながら沐浴体験するとそれほど難しくないという感覚で終わってしまう方や逆に不安になる方がいます。
確かに何の設備も整っていない自宅で入れるという事は慣れないうちは結構大変だったりします。
当たり前ですが赤ちゃんは協力はしてくれないので前もってきちんと準備をする事で沐浴を素早く安全に出来るようになります。
沐浴の準備はいつから?
沐浴は出産退院した日から必ず使うのものなので、新しく買い揃えるべきかレンタルをするか自宅にあるものを使うかを出産前安定期に入ったところで決めて用意してください。
赤ちゃんの沐浴をするのがママであればママ本人が使い勝手を考慮して決める事がベストです。
パパや他の人が赤ちゃんの沐浴をするとしても、実際に出産をするママの思い入れもあるので出来ればママが動ける状態の時に決めて用意するのがいいですね。
沐浴は1か月位だからとりあえず自宅にあるもので・・・と思いがちですが、まだ雑菌への抵抗力がない赤ちゃんを大人と同じ浴槽で沐浴させる事は避けてベビーバスを使用することをお勧めします。
しかし、ベビーバスは、たった1ヶ月しか使わない物なので購入しなくてもレンタルなどをして清潔で安全なものを用意してください。
沐浴用品もたくさん種類があり可愛い物や余分な機能のないシンプルなもの、外国製で変わったデザインの物、沐浴をサポートしてくれるネット等の小物や使用後の収納の負担にならない物も沢山あります。
早めに考える事で色々な工夫も出来て楽しいものです。
赤ちゃんの沐浴で用意する物って何?
べビーバス・洗面器2つ・ベビーソープ(又は沐浴剤)・大きめガーゼ(沐浴布)・ガーゼハンカチ・湯上り用バスタオル・湯温計・ベビーオイル(耳の掃除用)・綿棒(耳用・おへそ用)・消毒液(おへそ用)・くし・オムツ・洋服類などです。
沐浴が終わって着替えをした後、安心して耳やおへその掃除が忘れがちになってしまうので、沐浴をする前に使うものは全て用意しておくといいでしょう。。
ベビーソープは固形・液体・泡タイプがありますが、赤ちゃんは体温調節が苦手なので沐浴で赤ちゃんの体が冷えてしまわないように10〜15分という短い時間で素早く終わらせる必要があります。
その為石鹸は泡タイプが便利でお勧めです。
大人用のボディーソープは香料など刺激の強いものが多く含まれているので使わなほうがいいでしょう。
大きめガーゼ(沐浴布)・ガーゼハンカチ・湯上り用バスタオルですが、新品の時は生地が硬いので購入後に1度洗濯をしておくといいですね。
沐浴の手順と注意点
全ての準備が終わってから赤ちゃんの服とオムツを脱がせます。赤ちゃんは裸になると不安になるので大判ガーゼを体に掛けそのままお湯に入れます。
首が座っていないので、きき手ではない方の手のひらと手首で首を固定して指で両耳をお湯が入らないように塞ぎます。
静かにゆっくりと足先からお湯にいれます。この時赤ちゃんは驚いて手足をバタつかせる可能性があるので落とさないよう十分に気を付けてください。
まず顔を拭きます。
一つの洗面器からガーゼを取り出して軽く絞り眉の上あたりから頬に掛けて片方の顔を拭きます。片方の顔を拭いたら洗面器でガーゼをゆすいでからもう片方を拭きます。
顔の1か所を洗うごとに片手でガーゼを洗面器の中でゆすいで軽く絞る事を繰り返します。
次に目を拭きます。
目頭から目じりに掛けて一方方向で拭いてください。
次におでこ、鼻、口まわりを拭きます。
体は手にボディーソープを付けて洗います。
まず頭、首の順に洗います。
大判ガーゼを少しずらすようにしながら胸、お腹、おへそ、股間を洗ってもう一つの洗面器で掛け湯をして石鹸を流します。
洗い終わったら大判ガーゼをかけなおして両方の脇、腕を洗います。
次に手のひらを洗いますが、赤ちゃんの手を開くようにしながら良く洗います。
次に両方の太ももから足先までを洗います。
首、脇の下、手首や足首、手のひらのシワの間に垢や汚れが溜まりやすいのでしっかり洗ってあげてください。
次は赤ちゃんをうつ伏せ状態にして、うなじと背中とお尻を洗います。
沐浴は10〜15分ほどで終わらせなければいけないので慣れるまで大変ですが1ヶ月位で終わるので頑張って乗り切りましょう。
沐浴が終わったら
赤ちゃんは体温調節が苦手なので沐浴が終わったらすぐにオムツと着替えが出来るように全てをセットしておきます。
まず、沐浴をする前に着替え用の服のボタン類を外して広げて置いておきます。
その上に肌着を重ねるように広げ、広げた肌着の上にオムツも広げた状態にします。
肌着の腕の部分を服に通し、そうする事で一気に肌着と服に腕を通すことができます。
服の上に赤ちゃんを置いたら、皮膚の乾燥を防ぐためにベビーオイルを手のひらにまんべんなく付けて、赤ちゃんの体を優しくマッサージをするようになでていきます。
そのあとに耳やおへその手入れをし、服を着せて、最後に赤ちゃん用のくしで髪の毛を整えてあげましょう。
赤ちゃんの湯冷めを避けるためにも出来れば暖かい場所にベビーバスを置いて沐浴、着替えができるといいのですが、なかなかそうもいきません。
なるべく上がった後の移動を減らして、べビーバスの近くにバスタオル、洋服、手入れ用品をおき、そうする事でそのまま耳やおへその手入れ、着替えができます。
まとめ
お母さん一人で沐浴させることは本当に大変なことです。
周りに手助けしてくれる人がいるならば一緒にできるといいですね。
入れる方もドキドキ、赤ちゃんもドキドキ。
赤ちゃんが気持ちよく入れるためには言葉かけがとても重要です。
「気持ちいいね」「あったかいね」「○○を洗いますよー」など笑顔で優しく接してあげることが一番です。
きっと赤ちゃんもごきげんになることでしょう。
たまにはお父さんもいれてあげてくださいね。
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