赤ちゃんの突然起こる急性胃腸炎で注意べき症状と予防法

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赤ちゃんが突然、嘔吐や下痢を繰り返したらびっくりしてしまいますよね。

発熱や腹痛を伴うこともありますが、これは胃腸炎の症状であることが多いです。

嘔吐・下痢がひどく、体力が消耗して食欲もなくなってしまうと、脱水症状が起き、発展途上国で医療が行き届いていない国では、最悪死に至る例もあります。

病院にかかる際は、赤ちゃんが口にしたものや原因と考えられるものを把握していくと、早い診断と処置ができるため、事前に急性胃腸炎に関する知識を身につけましょう。

胃腸炎とは?症状と種類

胃腸炎とは消化管が炎症して起きる症状で、感染源別に呼び方が違いますが、総称して「急性胃腸炎」といいます。

病院で検査をし、原因が「感染」によるものだと診断されれば、それは「感染性胃腸炎」。

さらに、感染性胃腸炎は、細菌感染による「細菌性胃腸炎」と、ウイルス感染による「ウイルス性胃腸炎」とにわかれます。

≪細菌性胃腸炎≫

  • サルモネラ菌やO157などの細菌に感染することで起きる
  • 主に夏場に流行

≪ウイルス性胃腸炎≫

  • ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスに感染することで起きる
  • 主に冬場に流行

ウイルス性胃腸炎の特徴

一般的に感染が多いのはウイルス性胃腸炎。

ウイルス性胃腸炎は、保育所や学校など、集団生活をしている場合は、感染したお友達からもらってしまうことがほとんどです。

ウイルス性胃腸炎は、手から口へと広がることが多いですが、くしゃみや唾液から感染が広がることもあります。

月齢の低い赤ちゃんは特に、遊んでいるときに、おもちゃを舐めたり、舐めたものを触った手でお友達や他のものに触ったりします。

もしも、その赤ちゃんが感染していた場合、触れたものを介してウイルス性胃腸炎が広まりやすくなります。

潜伏期間は、ウイルスの種類によって異なりますが、多くの場合1~3日程度潜伏し、その後症状があらわれます

症状が出る期間は、ノロウイルスは平均24~48時間。

ロタウイルスは平均5~6日と、長い期間症状が出るといわれています。

細菌性胃腸炎の特徴

細菌性胃腸炎は、きちんと加熱できていない食品や傷んだ食材を口にすることで、食品に繁殖した細菌が原因で感染しやすくなります

いわゆる「食中毒」。

特に夏場は、食材が傷みやすいので、すぐに冷蔵庫に入れるよう気を付けて、外に出したままにしないようにしましょう。

また、殺菌処理されていない牛乳やジュースも要注意。

「殺菌処理をされていない=生乳」ということで、飲めるのは牧場でしぼりたてをそのままという場合のみですが、これは衛生上非常にリスクが高いので、大人でも避けたほうがいいですよ。

日本の牛乳はほとんどが「超高温殺菌」されているので、国内で牛乳を飲む場合は心配ありませんが、発展途上国などに訪れる際は注意が必要です。

なお、死亡例を出して話題となったO157がなぜ危険視されているかというと、感染力が強いことが理由です。

多くの細菌は潜伏期間が3日ほどですが、0157は4日~8日と長い。

感染しているのに症状が出ない期間が長いため、その間に別の人に感染しやすくなるのです。

毒素も強いため、早めの対処が必要です。

急性胃腸炎で気をつけること

赤ちゃんが急性胃腸炎にかかったら、下記の症状に注意してください。

  • 唇、口の中、皮膚がカサカサしている
  • おしっこの量がいつもより少ない・減っている
  • 泣いても涙が出ない
  • 顔色が悪い
  • 元気がなくぐったりしている
  • 皮膚に張りがない

これらは脱水症状のサインです。

脱水症状が現れた場合はすぐにかかりつけの病院で診てもらいましょう。

また、食欲不振で何も食べない、水も飲めない、ぐったりしている、発熱が続く、ひどい腹痛、嘔吐、下痢が臭い、血便などの症状がある場合は、すぐに病院へ受診してください。

急性胃腸炎はどうすれば良くなるの?

急性胃腸炎は、水分を十分に摂取すると、そのうち回復します。

要は脱水症を防ぐために、水分たくさんとることが大事ということ!

赤ちゃんが急性胃腸炎にかかったら、水分をどれだけ摂取しているかよく注意して、脱水症の症状が出ているようならば、すぐに病院にかけこみましょう。

何を飲ませればよい?

家ですぐにできる対処法としては、飲ませてよいものをたくさん飲ませること

≪飲ませて良いもの≫

  • さ湯
  • 番茶
  • 粉ミルク(母乳)
  • ポカリスエット

≪飲ませてはいけないもの≫

  • 牛乳
  • 柑橘系のジュース

赤ちゃんには、経口補水液とともに母乳や粉ミルクも与え続けましょう。

経口補水液は、点滴の成分と同じもので、大人も子供も脱水症の際におすすめです。

市販で売られているのはこちら。

ぐったりして飲めないときはゼリー状のものを口に含ませてあげると良いですよ。

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500ml                       250ml                    ゼリー200g

出典:http://www.os-1.jp/

与えてはいけないのは、ジュース・ソーダなどの炭酸飲料・お茶・カフェインの入った飲み物です。

このような飲み物は、糖分が多すぎて、下痢を悪化させるおそれがあり、補給しなくてはならない塩分(電解質)が少なすぎるのです。

スポーツドリンクも糖分が多いため、赤ちゃんにはあまり向きませんので覚えておいてくださいね。

何を食べればいいの?ミルクはどうしたらいいの?

下痢はあってもほとんど嘔吐がみられない赤ちゃんには、普通の食事でOK

できるだけ水分を多く摂取できて、消化の良いメニューにしてあげるといいですよ。

飲むのが上手ではない月齢の赤ちゃんには、スプーンなどで根気よく口に入れてあげてください。

下痢がひどい場合には、乳製品(乳糖)の摂取を減らしましょう。

乳製品に含まれる乳糖は下痢を進行させます。

ミルクには乳糖成分が含まれているため、例えばアレルギー対応製品の、乳糖が含まれないミルクを選んであげると良いでしょう。

離乳食が始まっていない赤ちゃんは、主食がミルクになるので、ミルクが飲めないのはきついと思いますが、代わりになる製品をチェックしておくといざという時に焦らず対応できますよ。

母乳にも乳糖が含まれているため、できることならば控えるほうが回復が早いです。

しかし、おっぱいは赤ちゃんの心の支えだったりもすると思いますので、症状をみて軽度であれば飲ませてOK。

ちなみに、下痢がひどくても市販の下痢止め薬を使うのはNG

嘔吐や下痢は、体内の毒素を体外へ出そうとする体の防衛反応なので、症状がひどい場合を除いて使わないほうが良いのです。

病院でも通常はすすめられないと思います。

処方される場合は、嘔吐・下痢を軽減させる適量を指示してもらえると思いますので、決して自己判断で薬を飲ませないようにしましょう。

お風呂は入っていいの?

嘔吐・下痢で体が汚れてしまったら、さっと少し温度の低いお湯で流してあげてください。

ただ、お風呂は赤ちゃんの体力をとても消耗させます。

風邪の時と同じで、元気で熱がなければ入浴はOKですが、熱が高くぐったりしているようなら控えましょう。

気を付けたいのは、吐いたものがついた衣服を着たままでいることは絶対にNG。

これ以上感染させないためにも、すぐに洗うようにしましょう。

ワクチンで予防できるロタウイルス感染

急性胃腸炎は症状がとにかく辛い。

嘔吐・下痢が続くとぐったりしてしまいますよね。

脱水症状にならないよう、常に様子をみてあげて、吐いてしまったら洗濯して消毒して・・・

ママもパパも看病がとっても大変です。

感染しないためには予防の徹底が大事ですが、ワクチン接種で予防できるものもあるんです。

それはすばりロタウイルス感染。

赤ちゃんには、ロタウイルスワクチンを任意で接種することができます。

費用は総額24,000円~30,000円

ロタウイルスの予防接種には、ロタウイルスに感染した場合、「症状が軽く済む」というメリットがあります。

つまり、予防接種を受けることは、脱水症状だけでなく、けいれんや脳症などの合併症の予防にもつながるといえます。

ワクチンの効果は約3年といわれており、100%予防を保証するものではありませんが、たったの3万円程度で感染のリスクを減らせて、赤ちゃんが安心して元気に過ごせるならば、ぜひ受けてほしいと個人的には思います。

普段の生活から予防を心がける

急性胃腸炎の最善の予防策は、赤ちゃんの手洗いを徹底することと、適切に保存されていない食物を食べさせないようにすること

自分で食べられない月齢の低い赤ちゃんは、パパ・ママが注意してあげられますが、自分で食べられるような年になったら、手洗いの癖をつけること、悪い食べ物を判断できるよう教えてあげてください。

ポイントは、「冷たい食品は冷たく、温かい食品は温かく」なっていること。

冷蔵保存されていない調理済みの食品は、1時間以内に消費するようにしましょう。

おもちゃは毎日洗って、おむつを処理した場所付近は消毒を心がけるとなお良いですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

赤ちゃんの急性胃腸炎について、原因と対処法と予防法について、ご理解いただけましたでしょうか。

夏が終わると、全国的にもウイルス性胃腸炎の感染が広まります。

赤ちゃんは特に急性胃腸炎の症状の進行が早いため、かかりつけの病院はもちろん、休日・夜間に診療している病院をチェックしておいたり、経口補水液をストックしておいたり、事前に準備しておくと安心ですね。

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