産後クライシスで離婚してしまう原因と5つの対策と予防法とは

産後クライシスは、2012年頃からTVを中心に広まって問題視されているものです。

“クライシス”とは、危機・崩壊を意味する言葉で、産後クライシスの定義としては「産後、2年以内に夫婦の愛情が冷え込む状態」とされています。

産後クライシスって?

現代では、男女共に

「我慢してまで一緒に暮らす・夫婦としている必要がない」

「このままなら、離婚して新しい生活・第二の人生を歩んでいこう」

という考え方・展開・行動になっています。

昔の人にも多かれ少なかれ産後の夫婦の現状に我慢やトラブルを抱えていました。

しかし、

「離婚は良くない。してはいけない」

「このままでも結婚生活を維持して、子どもを育てる」

という考え方であって、しかもこれが当たり前な雰囲気・時代でした。

双方を見ると、産後クライシスは今も昔も存在していたもので、現実に離婚するか・しないかといった極端な言動が違っています。

また時代の変化と共に、人の考え方も変化して“男女一人ひとりが選べる時代“になってきたのもあります。

産後クライシスの原因は?なぜ起きる?

交際時期や結婚当初(新婚期間)、又は妊娠前・出産前までの結婚生活には、夫婦喧嘩はあっても冷め切って離婚の危機感がある状況は少なかった・無かったと思われます。

しかし、出産後の妻は産後独特の全身状態・産褥期にあり、自分の身体もままならない状態で、不慣れな育児が待っています。

赤ちゃんが1人目だと、不安や緊張、戸惑い、ストレス、寝不足等、悪循環になるものが非常に多いのが現実です。

ご主人は、妊婦という体験もなく産休・育休という言葉もなく、ひたすら仕事をしていますし、しないとならない状況です。

ここで夫婦感に誤差が出てきます。

男性は妻が妊娠中でも産後でも、仕事自体、何も変わっていません。

しかし、妻は無償労働で24時間の育児があり、合間に家事もやらなければならない状況に変化します。

身体の変化も加わっている為、事態が悪い方へ向くと更に悪化してしまう夫婦もいるので、注意が必要です。

なぜ、産後クライシスは起きるのかをまとめていきます。

生活の変化

出産前までの今までは、2人に時間でもあり、1人の時間も容易に作る事が可能でしたが、赤ちゃんが産まれてからは赤ちゃん中心の生活に劇的に変化します。

これに関しては、妻だけではなく、夫にも関係があり、夫から見ると「以前の生活に赤ちゃんも加わった状態」となります。

しかし、妻は24時間の育児となり、夫が仕事で不在の時でも、帰宅後も赤ちゃんの世話に追われ、自分の時間は一切ない状況と言っても過言ではありません。

夫は「赤ちゃんができてから、自分に注意・関心が薄れた」、「何でも赤ちゃんが優先だ」等と思う・感じてきます。

ここで、2人の思いや考え方が大幅に違ってきます。

また、妻は育児以外に家事もあり、疲労や寝不足、ストレフルといった状態です。

それに、身体の変化もあります。産褥期の症状である悪露、骨盤の不安定から歩くのもままならない状況、会陰切開・帝王切開でも創傷処置があります。

母乳育児となると、母乳が出るように吸わせる時間・回数が多くなり、時間を要し、粉ミルクにしても1回毎にお湯を準備して作ってあげるので手間がかかっています。

この他にもオムツ交換、スキンシップや遊び、抱っこ、寝衣・スタイ交換、沐浴、授乳、離乳食、洗濯、掃除、換気、料理、買い物等、沢山の家事が夫と赤ちゃんに必要でやらなければいけません。

ホルモンバランスの変化

妊娠~出産までと、出産後ではホルモン分泌が変わります。

この変化によって、妻の感情が激しくなる傾向があり、泣いたり、笑ったり、怒ったり落ち込んだりと、自分ではコントロールできない・できにくい状態にいます。

その原理として、妊娠~出産まではプロゲステロンの分泌が増加しており、感情の起情が激しくなります。上記以外にも気分が沈みやすい、不安定な気持ち等も含みます。

出産後はエストロゲンが一気に減少する為に、ホルモンバランスに大きな変化と影響が出てきます。

また、心身トラブルの発生も多くなってくる特徴があります。

エストロゲンが急激に減少する事で、同時に脳内で作られるセロトニン分泌にも影響が出てきます。

このセロトニンは、精神を安定させて安らぎを与えるホルモンで、減少によって、イライラする、イライラして攻撃する、涙もろくなる、落ち込みやすくなる、産後うつ等、情緒に関連するものに支障が出てきます。

交友関係の変化

以前は友達との食事会、会社勤め時は歓送迎会・忘年会・新年会、夫婦揃っての交友時間もあり、それらが可能でした。

しかし、赤ちゃん中心の生活になり外出が難しい、会っても時間制限がある、独身・子どもがいない友達とは話しが合わない等、広い視野で変化が訪れて強いられている環境になります。

上記の状態になると、妻は育児のみで交友から孤立した状態に陥りやすく、新たに可能なのが“ママ友“となってきます。

かつて親友だった友達と深い・親しい仲が変化する時期でもあり、新しい友達となるママ友とは、信頼関係が築けていない事もあり寂しさも加わってしまいます。

その点、夫は帰宅時間を早めたり、最低限・付き合い程度の外食・外出という形をとったりする状況です。

夫から見ると、育児や家事の手伝い・協力に頑張っていますが、妻は夫と比べると激減しているので、ここでも大きな差が生じてきます。

夫・妻から“親”への変化

赤ちゃんが産まれてくれたからこそ、親になれますし親となります。

1人の男女が子どもを持ち、初めて親となるので、育児字体が初めてという事でもあり、不慣れや不安、戸惑いや悩み等、挙げればキリがない程、色んな感情・場面・事柄が出てきます。

同時に夫は妻を、「妻ではなく、お母さん」という見方をしてしまう男性もいます。

また、妻は赤ちゃんが一番となって、「夫は取りあえず稼いでほしい」等と考え・思いが変わってしまう女性もいます。

お互いの思いやりや、立場を理解する、協力しての育児・家事が重要になってきます。

セックスレス

全ての上記と重複してしまいますが、赤ちゃん中心で、しかも24時間の育児の為、性生活が減少したり、無くなったりしてしまう夫婦が多いです。

一時期なら問題はないのですが、タイミング・機会があり性生活が可能な状況になっても、いざその場になると「あまりの久しぶりにどうしたら分からない」というのが夫婦揃っての現状です。

せっかくのタイミング・機会があっても、逃してしますと更に長いセックスレスとなり、日頃の疲れ、育児の慢性的な疲れ・寝不足から、性生活がなくても支障なくなってしまう傾向に陥ります。

このような事態になると、危険信号が点滅します。

性生活は、子づくりだけが目的ではありません。

お互いの愛情確認が一番ですが他に性欲、安堵感・安心感を得たいという基本的欲求もあります。

この欲求が満たされていないと、人によっては「愛情がなくなったのね…」、「いつしたかも思い出せないけど、ま、いいか」等となってしまし、そのまま初老を迎える人や、浮気・不倫に走る人もいます。

また、夫婦どちらか又は、「夫又は妻とセックスしたくない、他の人なら良いのに」等と本来、充実した性生活が可能なパートナーでもあり夫婦間なのに、このような心境になってしまうと、今後の夫婦関係に亀裂が大きく・深くなってしまいます。

極稀に自然分娩の立ち会い出産以降、セックスができない男性がいます。

この場合、立ち会い出産が強制的だった、赤ちゃんが通ってきた道だといった、一般的な思いを超えていき過ぎた考え方・捉え方が左右しています。

これは、精神的なものが大きく関係している為、夫の考え方・捉え方が一般的に戻らない限りは、難しいものになってきます。

妊娠中に夫が浮気した

妊娠中以外にも、結婚してから浮気をした夫をもつ妻は、産後クライシスが強くなります。

また、喧嘩した時に暴言・暴力を受けた場合も加わります。妊娠してから全妊娠期間を通して、嫌な辛い思い・経験をした妻も産後クライシスが高くなると報告があります。

これは、妻は夫から裏切られた、分かってもらえなかったという気持ちが強く、妊娠中は胎児と自分を守るので精一杯で夫に攻撃する余裕も体力もありません。

しかし、産後、落ち着いてきた頃に、やられた事が許せなく苛立ちがこみ上げてくるケースもあります。

妊娠して、休息や睡眠が長くなったり、日常生活が無難・安全を選ぶ事で夫に負担がかかったりしています。

できる事も、妊娠によりできなくなった事は妻本人が一番、分かっています。

また、妻は、夫から言われた何気ない言葉や態度もしっかり覚えているので、夫は間違っても「つわりで寝ていられて良いね。俺は働いているよ」、「赤ちゃんと遊んでいるんだもん、良いよね。俺はクタクタだ」等、上から見下した言葉や態度で接しては夫婦関係が悪化する事に繋がってしまします。

このような言葉を聞いた妻は、「24時間、監禁された状態で育児・家事をしているのを分かっていない」、「じゃ、あなたがやってみてよ」と思ったり、「こんな相手とは思わなかった」、「育児だって大変なのに。1つ1つの事が赤ちゃんを相手しながらなんだから」等と、ショックや怒りを感じたりしています。

これが離婚原因にまで発展して、離婚している夫婦が現実に存在しています。

産後クライシスの予防・対策

どうしたら、産後クライシスを避けることができるのか、を考えると、夫婦が共に協力し合うことが必要不可欠になります。

ママ側の実家に帰省

この場合、夫と赤ちゃんの3人で帰省するのが基本です。

夫は今の住居で1人になると、父親としての獲得が得られず別居生活となり、酷いと一人暮らし状態となって、今までの家庭感が失われます。

また、妻と赤ちゃんが帰って来た時に、「自分だけ育児が分からない」、「オムツも替え方が分からないし、上手にできない。妻にやってもらおう」等と、育児放棄と父親役割獲得に関して遅れと問題が生じてきます。

このような事態を避ける為に、夫も同伴で帰省する事をお勧めします。

また、妻側の実家では妻がメインとなる育児と産褥期・産後の体力回復を促す為にも気を使わない実母・実父の元が良い環境・条件です。

実家では、両親の協力がある為に、妻の休息・睡眠が確保できます。

また、大人同士の会話が可能な為、赤ちゃんと自分の会話にならない事によるもどかしさが無いので、しゃべる事によってストレス発散と、育児についてもアドバイスが聞けて不安の除去にも最適となります。

心身がゆったりした環境が可能な実家で、妻の精神面も安定して体力回復も早く、後程は1人でやらなければならない育児・家事に対してのスタミナ補給にもなっています。

また、夫も妻や赤ちゃんの様子を見る事で、「こんな時は、こうすれば良いのか」、「そろそろオムツ替える時間だ」等と具体的な事も把握できて実践できるようにもなれます。

このようになると、夫婦揃っての育児で妻の気持ちも、夫の気持ちも離れる事は回避できます。

同時に協力する大切さと、必要性が見いだせて双方にとっても良い結果となって後から返ってきます。

夫に適切な言葉で伝える

育児に忙しく追われていて、つい夫の言動に遠回しに頼んだり、なかなか言えなかったりしている妻が多いです。

また、「夫に頼んでも後から自分がやり直したりするから、最初から自分でやった方が早い」と思っている妻もいます。

時間や赤ちゃんの状況、自分の体力・体調が良い場合は、妻が1人で行っても良いですが、いつしか限界がきます。

この限界によって、張りつめて糸が切れては意味がありません。

最初は言いにくい・頼みにくい事でも、3人の生活は変わらないので、分かりやすく嫌みのない言葉でストレートに伝えるのが適しています。

例えば、「お風呂に入っている間に、洗濯を回して欲しいの。終わったらカゴに入れてくれると助かる」、「ここに用意しておいたから、適当に干してほしい」等、具体的に分かりやすく伝えます。

また、依頼したものをやってくれた時は、お世辞ではなく妻の現実を伝えます。

上記に関連して例えると、「赤ちゃんとお風呂入っている間に、洗濯が終わって時間が短縮できた」、「干してくれたお蔭で、赤ちゃんのお世話にサッととりかかる事ができるわ」等と、妻視点で助かった事を伝えることです。

夫は「普段、自分がいない時はこのようにスムーズにはいかないで大変なんだ」と気づいてくれる人もいます。

同時に、自分がいない時の母子の雰囲気を掴む事もできて、イメージが描きやすくもなります。

自分がいない間の母子の状態が把握できると、夫婦間での赤ちゃんの話しにもついていけて、面白く会話が弾む事にも繋がってきます。

家事を手伝ってもらう

夫ができそうなものは、手伝ってもらう事により、頼んでいる間に妻は赤ちゃんのお世話をしたり、自分の入浴や身支度をしたりする等が可能になります。

妻は自分の気分転換の時間はなくても、自分の最低限の日常生活ができる事で満足したり、ホッとしたりします。

長い育児生活の中、夫の協力なしでは不可能です。

赤ちゃんがまだ小さい頃から、夫に少しずつ協力してもらい、夫がそれに慣れてくれるのも必要となります。

初めは食器洗い、洗濯しやすいようにルーム着を着て、洗う物は洗濯機又はカゴに入れておく、洗濯物を室内に取り込む、洗濯物をたたむ等、簡単な作業からで十分です。

赤ちゃん中心の生活に協力してもらう

細かい気配りが必要で求められてきます。

例えば、赤ちゃんがお風呂に入る時は、入浴後の室内を暖かく適温にしておく、寝衣・オムツ・ベビーパウダー等を準備する、入浴後は可能であれば寝衣を着せる、夫自身も入浴してできるだけ赤ちゃんのお世話ができるよう協力体制をつくる等です。

また、赤ちゃんに眠気がある・寝る時間になったら、電気を消す、携帯・PCを消す・見ない、自分も横になって一緒に寝る体制を作る等、気配りと実施が必要になってきます。

妊娠中・妊娠前から将来像を話し合う

結婚してから、近い将来、妊娠した時、赤ちゃんが産まれてからを話し合い、お互いの考えや気持ちを把握しておくと、産後のズレが小さくて済みます。

また、妊婦時の妊婦教室・マタニティースクール・講演会等に夫婦揃って参加する事もイメージがつきやすく、具体的に理解できる面もあるのでお勧めします。

市町村区によって、ご主人の参加はないものもありますが、その場合は妻が参加・受講した資料やパンフレット、話しを聞いて自分も学ぶという取り組みが大切になってきます。

こうする事で、妻からより信頼を得て深まり、産後の不慣れな育児に関しても、妻から文句や注文は少なくなります。

妊娠中に受講していても、実際に出産・産後はイメージと裏腹に違う面も多々あります。

赤ちゃんの個性もありますし、何もかもが教科書・マニュアル通りではないのも現実です。

しかし、夫婦が一緒に1つの事を取り組む・取り組んでいる時こそ、夫婦の絆が深まるのも事実です。

産後クライシスを乗り越える

離婚によって母子家庭となった女性に、離婚した時期を聞いたところ、子どもが2才未満で離婚したケースが一番多く出ているのが現実です。

今では、夫婦2組に1組が離婚しているという現状があります。ここには熟年離婚や死別に関するものも含まれていますが、非常に多い離婚率と思います。

離婚に当たっては、当事者しか分からないものがありますが、お互いに好きで結婚した以上は生涯を共に歩みたいと誓って一緒になったのです。

残念な結果にならないように、産後クライシスに関しては、現実的な事と理想を書きまとめました。

私個人的には、自分の経験も踏まえて書いてきていますが、お互いに歩み寄り・冷静に優しさを持ち寄って話し合い・修正があれば2人で一緒に修正する事が重要と思っています。

育児は楽しい・嬉しい事ばかりではありません。

未熟ゆえに大変な思いをしたり、考えさせられたりもします。

後悔や落ち込み、反省もありますから、何もなく全てが順調に進んで赤ちゃんが幼児になったという夫婦はいないと思います。

まとめ

私は離婚していませんが、私の実家は遠く、実両親が直ぐに来れる距離・状況でない事、主人が突発的な出張や長期出張、海外出張まであって、母子家庭状態の時も多々ありました。

とても大変でしたし、精一杯で追われて1日が終わるという感じでしたが、私1人で全てやるのは、時と場合によっては難しい事もあり、ストレスやプレッシャーにもなってきたので、主人に食器洗いから頼みました。

また、仕事柄、主人の作業服のみ別にして洗濯をする為、帰宅後は速やかに脱いでもらい洗濯を回して、衣類の着脱に協力してもらいました。

ママ友で、産後クライシスに当てはまる状態の友達が1人います。

私も忙しくて、遠のいていたのもあり、しばらく会っていなかったのですが、育児で忙しいか仕事復帰されたかのどちらかと思っていました。

そんな状況の中、最近メールで

「急だったけど、色々あって離婚裁判までして、やっと離婚できたの。今は神戸にいます。」

と見た時、とても驚きました。

旦那さんは医師で、夜も遅くまで仕事したり夜勤もしたりと、育児に関しては家・病院は直ぐ近くにいるのに、母子家庭状態の時も多々ありましたが、夫婦仲が良く、誰もが羨むくらいの友達だったのもありショックでした。

子どもが1才5ヵ月の時に、離婚を決めて実家・神戸に帰っていた事、裁判によって別居1年後に離婚成立した事で、産後2年以内という産後クライシスに当てはまっており、身近な出来事でもあるとハッとしました。

夫は他人ですが、家庭の一員であり生涯を共にすると誓った2人です。

何かのきっかけで、産後クライシスにならないように気をつけて家庭円満いたいですね。

1 Comment

いう

私達も今産後クライシスで、離婚を求められて別居中です。
理解して貰えなかった。
寂しさも、やってくれなかった事も、妻として見てくれない事も、体調不良も、メンタル不安も。何一つ。
イクメンと呼ばれる夫だったと思いますが、理解なく子供を置いて出て行きました。暴力も暴言もありました。流産して辛い時に「顔も見てないから悲しくない」そう言われました。そして、流産後一カ月で理不尽な酷い暴力。
産後クライシスになるのは、当然の事だったと思います。でも、自分が理解出来なかった事や酷い事をしている自覚がない夫は、自分の事しか愛せないのだと思います。娘も、30代のパパ世代の男性を見ると媚びを売ります。見ていてとても悲しいです。
辛い身体で、娘を抱っこした夫が50m先を歩く後ろ姿が、未だに頭を過ぎります。あの時から、私は心が空っぽでした。

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